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「時計装飾の最高峰:ユリスナルダン サンマルコ クロワゾネ」2012年9月21日

2012-09-21 00:00

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ブログをご覧の皆様こんにちは、福永でございます。
本日ご紹介の時計はユリスナルダン、サンマルコのクロワゾネモデル(USED)です。
同社の得意とする高精度腕時計と、緻密なエナメル装飾の結実をお楽しみ頂ける逸品です。

Ref.136-11/LTG


時計の文字盤を彩る技法は多岐に渡りますが、エナメル特に今回ご紹介のクロワゾネは製作の難しさ、何ものにも代え難い美しさ、そして所有する喜びを実感して頂ける、最高峰の装飾技法と言えます。

ガラス質の塗料である釉薬を流し、炉で焼成する事で鮮やかで独特の光沢を生むエナメルですが、クロワゾネは「分ける」という意味を持ち『有線七宝』と呼ばれています。

金線で文字盤にデザインの輪郭を描き、色毎に釉薬を流し都度焼成を行い、一枚の絵画とも呼べる文字盤を作り上げるには莫大な手間と時間を要します。
また、焼成の際にヒビや割れが出てしまえばその文字盤は使う事が出来ず、極めて生産効率の悪い技法であるからこそ、希少で高価であるにも関わらず価値を見いだし追い求める愛好家の支持も高い装飾技法と言えます。

さて、このクロワゾネですが、多くのメーカーから製作の依頼がかかる名工ミッシェル・ベルモー氏の手によるもので、製作本数は僅か30本となっております。

透き通るような海の青、様々な天候を感じさせる複雑な空の青、そしてオーストラリア船籍のライトニング号の雄大な姿が緻密に描かれる様は、まさに圧巻の一言です。

ケースサイドには限定モデルを表す、ナンバリングプレートが配されます。
同じ構図であっても、人の手を介して描かれるクロワゾネに二つと同じものは無く、刻まれたナンバーが文字盤を讃えてるかの様でもあります。

マリンクロノメーターで世界を席巻した同社ならではの船舶をモチーフにしたデザイン。
高級時計に求める要素は人それぞれですが、純粋に美しいものへの渇望、絵画のように一回性を感じ取れるクロワゾネは、他とは一線を画す楽しみ方であり、一つのあがりの姿でもあるようです。

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