ブログをご覧の皆様こんにちは、エバンス オンラインショップ担当の大貫です。エバンスでは、ひと昔に比べ中古品販売の割合が非常に増えています。理由は、新品が入荷しにくくなっており、逆に需要が高まっている状況で、市場価格が高騰。その為、中古品の需要が高まっています。
ロレックスに限らず、中古(ユーズド)品は、新品と比べて価格面でも購入しやすいのはもちろん、万が一売却となる際も新品で購入するより、値下がり率が低いため、「中古品」ということに抵抗が無ければ非常にお勧めです。
人気のロレックスでは、古いモデルでも製品クオリティが高く、ユーズドウォッチの中で流通量はトップクラス。そのため価格帯も広く、モデルを絞ったとしても、どれを選んで良いのか悩むところです。
そこで今回は、『中古ロレックス』を選ぶ際のチェックポイントをお伝えしたいと思います。ここでは既に検討しているモデル、候補のモデルがあることを前提として、お読みいただければと存じます。
ネットで情報収集、信頼できる店舗を探す
検討中の時計が、割安なのか、割高なのかが気になると思います。ロレックスは資産価値としても注目されていますので、株式投資のような感覚ではないでしょうか。実用的な株券と言えます。
現在は各社オンラインショップを持っている店舗が多く、ネット上で在庫・価格の確認が可能です。まず初めに下記のポイントを見比べつつ、信用出来そうなショップでお求め頂くことをお勧めします。
『信頼できそうなお店』の見分け方としては、例えば【創業年が古い】、【理由が無くても返品が可能】、【実店舗がある】などといったところでしょうか。特に修理工房を併設するショップの場合、トラブル時の対応や、保証がしっかりしていると思いますで、万が一の際は安心できると思います。
もちろんショップによっては、地域や立地によってお客様の需要が異なりますので、そのような要素によっても少なからず価格の違いが出てきます。
また、楽天市場やヤフーショッピングを利用すれば、比較がしやすいでしょう。弊社もそうですが、有名ショップの場合、自社サイトの他に、各ショッピングモールに出店していますので、相場のチェックに活用してみてはいかがでしょうか。
ただ、大抵のショップの場合、ショッピングモールの手数料があることから、自社サイトに比べ、若干高めの価格設定なっていますので、ポイントやキャンペーンなどと併せて比較してみましょう。
中古ロレックスのチェックポイント① 【価格の違いを見極める】
ロレックスの場合、中古時計市場のなかでは、比較的 “特殊” と言わざるを得ないブランドです。 同じモデル、同じ型番でも、価格が大きく異なるものが多く見られます。
例えば、【サブマリーナ(16610)】を探す場合、出品数は膨大です。『ロレックス 16610 中古』で、楽天市場を検索してみると、647件(2020年5月6日時点)の在庫がヒットしますので、その中から気になる商品を探すのは非常に大変な作業となります。
また、「安い順」といったソート機能で検索する際も、 付属品の有無、製造年、メンテナンスの有無など様々な要因があり、注意が必要です。
楽天市場でみてみると、タイトルにはモデル名や型番と共に、『F番』とか『ランダム番』といった情報があります。これはロレックスのシリアル番号に関するもので、これによって、製造年がある程度絞り込めるようになっています。大抵のショップは、製造年の情報をタイトルや商品説明に入れていますので、チェックするポイントとなります。
基本的に、年式や保証書の日付が、新しいと高めの相場になりますが、通常モデルと仕様が異なるレアモデルや、現在では使用できない夜光素材“トリチウム”が使用されている1997年以前のモデルなど、例外がいくつかあります。
中古ロレックスのチェックポイント② 【付属品の有無】
ロレックスの場合、非常に重要となる付属品。 ロレックスほど、ギャランティー(メーカー国際保証書)の重要性が高いブランドは少なく、 国際保証書の有無が、数万円~十数万円も価格が異なります。コンディションの良し悪し以上に重要です。
逆を言えばギャランティーの無い商品は、割安で狙い目と言えます。もちろん、売却時の価格に大きく影響するため、ギャランティーが付属するロレックスを購入した際は、紛失しないようにしましょう。
中古ロレックスのチェックポイント③【メンテナンスの有無】
「オーバーホールをしているかどうか」という事も重要です。ロレックスの場合では1回のオーバーホールで、およそ3~7万円ほどの費用が掛かりますので、要チェックのポイントと言えます。
ただ、まだ生産されて間もないモデルや、既にオーバーホールを行ってるために、敢えて行う必要のないモデルもありますので、一概に「オーバーホールをしていない=検討の対象外」とするのは早計です。
エバンスの場合は、熟練職人が在籍しており、中古の商品は1点1点確認し、オーバーホールの必要のない時計は、点検や調整のみとなることがあります。この辺りは、信用できるショップかどうかということになってきます。
外装の加工(コーティングなど)や、素材の特性上、磨くことが出来ないモデルもありますし、磨いても取れない傷があります。磨きすぎると素材が痩せ、形が変わる可能性がありますので、完全に傷がなくなるまで磨き上げるのも問題です。
中古ロレックスのチェックポイント④ 【保証期間】
ポイント③にも関係してきますが、中古商品を購入するにあたり、その時計の「保証」も重要なポイントです。中古商品ですから、メーカー保証は切れている個体がほとんどとなりますので、ショップ独自の保証が付帯すのが基本となります。
もちろん保証期間は長いに越したことはありませんが、最低でも【6か月】は欲しいところでなないでしょうか。保証も含め、価格を比べて見るようにしましょう。
中古ロレックスのチェックポイント⑤ 【製造年】
ロレックスの場合、製造年によっても価格が異なります。もともと、ロングセラーのモデルが多いロレックスですので、過去のモデルは、製造期間が非常に長いのが特徴。もちろん、最近の個体の方が高くなる傾向です。
モデルにもよりますが、【ルーレットシリアル】(2005年頃以降、文字盤の外周の金属リング部分にシリアルナンバーが刻印されているもの)や、【ランダムシリアル】(2010年以降のシリアル番号で、数字とアルファベットがランダムに配置するナンバー)といった部分が注目ポイント。
また、夜光素材にトリチウム(1997年以前)が使用されているものも、価値が見直されてきています。トリチウムは現在規制により使用出来ない素材のため、オリジナルの状態のモデルは価格が上昇傾向となっています。メーカーでのメンテナンスの際に、特に針部分が、後のルミノバ夜光に交換されてしまうことが多いので、文字盤も含め、途中で交換されていないか注意が必要です。
時計のコンディションを確認
上記で大体の相場を確認し、いくつかの候補が絞り込めると思います。そのうえで実際の時計の状態を確認していきます。
商品説明では、「ほぼ新品」、「非常に綺麗」と説明しているものもありますが、基準はショップごとに異なりますので、写真や、実物は良く確認しましょう。
中古ロレックスのチェックポイント⑥ 【ケースの状態】
傷がすきやすい部分は、“ラグ”と呼ばれるベルトを支える足の部分。特に角の部分が傷が付きやすく、深く磨くことが出来ない所になりますので、前オーナー様の使い方によってダメージが現れます。
また、ラグやケースサイドも研磨は出来ますが、新品の状態では角が尖っており、「エッジが立つ」状態ですが、傷を取るため、研磨を繰り返すと角が丸まってきます。
エッジの部分に関しては、見比べてみないとわかりにくい部分です。元の時計の状態や技術者の練度によって変わってきます。
中古ロレックスのチェックポイント⑦ 【ベゼルの状態】
装飾的な意味合いもあるベゼルですが、ガラスを保護するためもパーツでもありますので、こちらも傷が付きやすい部分です。ほとんどモデルでは、薄く、繊細な部分ですので、深く磨くことが出来ず、傷が残りやすいパーツと言えます。
また、美観に直接影響しますし、着用すると、非常に良く見える部分ですので、傷が気になる場合は、候補から外した方が無難です。
中古ロレックスのチェックポイント⑧ 【ガラス(風防)の状態】
ガラスは重要なポイント。サファイヤガラスは磨くことが出来ませんので、気になる場合は、交換での対応となります。ごく小さな傷の場合は、あまり目立ちませんが、大きなものになると防水性にも影響しますので注意が必要です。
サファイヤガラスの場合、縁の角の部分に小さな欠けが出やすいのですが、この部分は実際あまり目立ちません。
チェックする際はガラスの縁を爪の先でなぞるようにすると、分かりやすいです。また、ガラスの“表面”に傷がある場合は、美観に大きく関わりますので、要チェックです。表面の傷は、光の当たり方によって見えにくくなるため、見る角度を変えながらチェックするいいでしょう。
プラスチック風防は磨くことが出来ますので、基本的に外装仕上げの際に、併せてプラスチック風防の研磨を行なっているショップは多いと思います。
中古ロレックスのチェックポイント⑨ 【ブレスレットの状態】
プレスレットでチェックするポイントは、いわゆる「伸び」。長く使用したブレスレットは、時計の重量により、つなぎ目の金属が歪んできます。コマとコマの隙間が大きくなるため、強度も心配する部分です。特に素材が柔らかいゴールドモデルやコンビモデルは、症状が顕著に出ますので、注意が必要です。
また、ブレスレットのコマ数も重要。中古商品の場合、前オーナー様が付属品を紛失してしまった場合、極端に腕周りが短いまま販売することとなります。長い分には調整が出来ますが、短い場合は、コマを追加で用意することになりますので、余分な費用が発生してしまいます。
中古ロレックスのチェックポイント⑩【文字盤・針の状態】
文字盤(ダイアル)は、修正や補修が難しい部分ですので、ダメージがあるものは、そのままご使用いただくことになります。
概して同型モデルの相場よりも安めの価格帯になることが多いので、割り切ってご使用いただく分には、状態によっては、お買い得になることもあります。
どうしても気になる場合は、メーカーでの交換(年代のよって不可の場合有)が可能ですので、その費用を考慮して、購入を検討した方が良いと思います。
一部のアンティークやヴィンテージと呼ばれる時計の場合、「劣化=エイジング」となり、オリジナルの状態の方が、逆に価値が上がる場合があります。ロレックの場合は、安易に文字盤交換を行なうと、価値が下がることが多いので、難しいポイントとなります。
中古ロレックスを購入するにあたって、最後のポイント
個人的に、中古品の購入には “思い切り” が必要だと思います。悩んでるときに限って、目当ての商品が売れてしまう、というケースは意外と多く見られます。自身が気になっているということは、他の人も気になっていると思った方が良いでしょう。
特に中古商品は一期一会。タイミングが大事です。
弊社では、未使用の状態でという条件がありますが、到着後5日以内でしたら、返品を承っていますので、お気軽にご利用いただければと思います。