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鰐をえがいたカルティエの芸術 「ラドーニャ」

2024-12-10 11:00

エバンスブログをご覧いただきましてありがとうございます。

2024年もあと少し・・・皆様はどんな一年を過ごされましたか。一年はあっという間に感じますが、振り返ってみると長い一年だったような気もします。個人的には、まだまだ今年中にやるべきことが、大掃除や年賀状の準備、子供のクリスマスプレゼントの用意などなど。時間に追われないように、頭を整理しながら日々を過ごしていきたいと思います。

今回ピックアップするのは、カルティエの独創的なデザインの一つ、「ラドーニャ」です。

カルティエ

1847年フランスのパリで誕生した高級ジュエリーブランド、カルティエ。開業当初は王族が宝飾品を買い求めていたこともあり、「王の宝石商、宝石商の王」と称され地位を築いていました。現在は日本では、エンゲージリングやマリッジリングの定番ともなっていて、「世界5大ジュエラー」としても数えられています。

1903年、世界で初めてプラチナのジュエリーを制作したカルティエ。 それまでのジュエリーは、金やシルバーが主流でした。プラチナはより硬く、細かい加工ができるという利点があり、カルティエはそのプラチナを使って、繊細で華麗なジュエリーを作り出すことが出来ました。プラチナは現在、ブライダルリングやマリッジリングなど、愛を誓うジュエリーとしても人気があります。プラチナジュエリーのその希少性や美しさ、耐久性やアレルギーに強いという特徴から、永遠の愛を象徴するジュエリーとして多くの人に選ばれています。

カルティエ初の腕時計は、ブラジル人飛行家アルベルト・サントス=デュモンの為に創られた「サントス ドゥ カルティエ」。この「サントス ドゥ カルティエ」は「世界初の男性用腕時計」とも言われ、1904年に発表されました。1911年に一般販売されるようになり、その後「サントスオクタゴン」、「サントスガルベ」、 「サントス100」、「サントスドゥモワゼル」、「サントスドゥカルティエ」、「サントスデュモン」と歴史を広げています。

ラドーニャ

CARTIER カルティエ ラドーニャ SM W660012I

「ラドーニャ」は、1950年代に活躍した、メキシコの女優であるマリア・フェリックスが、1975年にカルティエにオーダーした、クロコダイルのネックレスをモチーフとした人気のコレクションで、2006年に誕生しました。

スペイン語で “貴婦人” を意味するラドーニャ。一度見たら忘れられない個性的なフォルムは、マリア・フェリックスがペットとして愛していたワニ(クロコダイル)をモチーフとしています。ワニの頭を模したケース、鱗から着想を得たブレスレットは、重厚感溢れる華やかで美しい曲線を描いています。金無垢を基本としたラドーニャですが、ステンレスモデルはわずか3年間ですが製造されていました。

サイズ展開はミニ、SM、LMで、素材はステンレススチール、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ピンクゴールドでダイヤモンドをあしらったモデルもあります。現在は全て生産終了(2024年12月10日現在)。

Crocodile necklace
1975年 クロコダイルネックレス カルティエ公式サイトより

ワニの鱗からインスピレーションを受けた可動式リンクの太めのブレスレットは、 重厚感があり、なめらかな曲線。どの角度から眺めても美しく輝きます。 ラドーニャは、マリア・フェリックスの獰猛さと彼女が愛したエキゾチックなペットに対する敬意を、カルティエの解釈や哲学に基づき、大胆で美しい作品へと仕上げています。

CARTIER カルティエ ラドーニャ SM W660012I

ジュエリーと同じ名前を持つカルティエウォッチ

CARTIER カルティエ ラドーニャ SM W660012I

トップジュエラーであるカルティエが創り出す腕時計は、ジュエリーのラインナップと同じ名前を持つモデルがいくつかあります。

トリニティは、イエロー・ホワイト・ピンクの3種類のゴールドが重ねられたデザインのことです。1924年に、キリスト教の「三位一体」を意味するトリニティをモチーフにしたデザインとして取り入れられました。それぞれのゴールドには以下の意味が込められています。

イエローゴールド:忠誠

ホワイトゴールド:友情

ピンクゴールド:愛

CARTIER カルティエ トリニティ WG200256
トリニティ

1914年に初めてカルティエのデザインに登場したパンテールは、動物の「ヒョウ」をモチーフにしたデザインのことです。フランス語でパンテールがヒョウを意味することから、この名が付けられました。カルティエは、力強く野性的なヒョウをデザインに取り入れることで、身につける人の気品や強さ、個性を引き立たせています。カルティエを最も象徴するデザインのひとつ、パンテール。カルティエと言えば「ヒョウ」を連想する方も少なくはないと思います。

CARTIER カルティエ パンテール ドゥ カルティエ SM WSPN0006
パンテール ドゥ カルティエ

まとめ

数あるカルティエウォッチの中でも、個性的だけとエレガントなモデル、ラドーニャ。特に人気の高い定番のデザインでは無いので、一目見るとインパクトが強く、上品で洗練されたデザイン。

トップジュエラーであるカルティエウォッチの特徴は、ブレスレットも含めてデザインされているところで、このラドーニャのブレスレットは中でも個性的。それは元々ジュエリーブランドだから実現できる美しさの表現であり、時間を表す時計ではなく、宝飾品としての時計、誰もが見て美しいと感じる時計なのです。

見れば見るほど引き込まれる時計、ラドーニャ。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。


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