次に来るスイス製高級腕時計を予想する
2021-05-04 11:30
3月から4月にかけて各メーカーでは、魅力的な新作が発表されました。いずれも高性能なモデルばかりで、今年も時計業界は大賑わいです。
特に、近年のロレックス人気は断トツですね。大人気モデルなどは限定ではないのにも関わらず、全く供給が追かないまま入手困難な状況が続いています。その為、弊社のような並行輸入店では、定価販売が出来ないプレミアモデルとなっているのが現状です。
また、パテックフィリップやオーデマピゲもロレックス同様に人気が集中している為、代理店では気軽に試着も出来ません。
このような状況で、最近よく話題となっているのが「他にも魅力的な時計メーカーはないのか」、「今後どのようなモデルが大ヒットするのか」、「出来れば先取りしてみたい」などですね。決して安いお買い物ではございませんし、皆様気にかかるところではないでしょうか。
そこで本日は、あくまでも予想というスタイルですが、次に来ると思われるモデルをご案内させて頂きます。
次に来るスイス製高級腕時計を予想 ①ヴァシュロン・コンスタンタン
先ずは、「ヴァシュロン・コンスタンタン」のご案内です。
「ヴァシュロン・コンスタンタン」とは、1755年に創設者である「ジャン=マルク・ヴァシュロン」によって、スイスのジュネーブに設立された老舗時計メーカーです。創業から経営が続いている時計メーカーとしては、世界最古の歴史を誇りますね。
ヴァシュロンの孫である「ジャック・バルテルミ」が、共同経営者として「フランソワ・コンスタンタン」を迎えたのが1819年。社名を「ヴァシュロン&コンスタンタン」と変更すると、優れた営業マンであったフランソワによって、ヨーロッパ内外の進出を果たします。
1880年には、シンボルマークである十字形のデザインが商標登録されます。時計の部品の形状が「マルタ十字」に似てたことが始まりとのこと。文字盤やリューズ、ラグなどにデザインされており、ヴァシュロン・コンスタンタンの大きな特徴となっています。
その後、1970年には社名を「&」が取れた「ヴァシュロン・コンスタンタン」へと変更。1996年には巨大ファッショングループである「リシュモン」の傘下に入りますが、変わらずに様々な複雑時計や革新的な時計を製造していきます。 どの時代においても最高の結果を求める為、常に挑戦し続けるその姿勢に多くの時計ファンが惹き付けられます。そして、現在ではパテックフィリップやオーデマピゲと共に、世界3大時計メーカーの一角を担っています。
オーヴァーシーズ クロノグラフ
「オーヴァーシーズ」とは、overseas(海外)という名前の通り、『旅』をテーマにして1996年に発表されたスポーツ&カジュアルのシリーズです。当初はシンプルな3針タイプでしたが、数年遅れでクロノグラフ付きモデルも発表されました。
本日ご案内しているモデルは、2016年にモデルチェンジされたクロノグラフ付きの現行モデルです。
次に来る腕時計と予想する大きな理由は、やはり世界3大メーカーの1つであるということですね。実際に、ロレックスの大人気モデル「デイトナ」や、オーデマピゲの「ロイヤルオーククロノグラフ」の購入を検討する方々の中には、「オーヴァーシーズクロノグラフ」も候補に入っているというお話を良く耳にします。順番的に次にヒットしてもおかしくないはずです。
また、皆様に好かれるデザインや機能を備えていることも理由の1つです。
例えば、上の画像は大人気スポーツモデル「デイトナ」と「ロイヤルオーククロノグラフ」の現行モデルです。共に、プレミアモデルとして入手が困難になっています。これらに共通している特徴は、『ステンレススティール製の高級スポーツ』、『メーカーの基幹モデル』、『クロノグラフ機能付き』などです。「オーヴァーシーズクロノグラフ」はこれらの特徴を備えており、更には磁気にも強い設計となっていますので、性能面でも決して他のモデルに引けを取りません。好みの差によっては「オーヴァーシーズクロノグラフ」に軍配を上げる方も結構多いのではないでしょうか。このような理由で、次に来る腕時計の本命は「オーヴァーシーズクロノグラフ」と予想させて頂きます。
次に来るスイス製高級腕時計を予想 ②チューダー
続いて、「チューダー」のご案内です。
「チューダー」とは、ロレックス創設者である「ハンス・ウイルスドルフ」によって、立ち上げられたロレックスの兄弟ブランドです。商標登録されたのが1926年、チューダー社の設立は1946年となっています。高品質で、価格は抑えた新しい腕時計の製造を目指します。
残念ながら日本での知名度は低く、20年以上前に正規代理店が撤退してしまった為、チューダーの腕時計を探す場合は弊社のような並行輸入店などに足を運んで頂くことになりました。しかし、流通量は十分ではなく、気に入ったモデルが必ず見つけられるかというと若干微妙な状況もありました。
そのような中、オイスターケースやオイスターブレスレットを使用したクロノグラフやダイバーモデルなどが人気となりました。中には、90年頃に生産された「オイスターデイトクロノタイム(カマボコケース)」のように、プレミアモデルへと化けたものも存在しますね。
日本への再進出は2018年でした。代理店やブティックを展開させ、翌年には東京の銀座にもブティックをオープンします。現在では大阪にもブティックを構え、時計業界で大きな注目を浴びるメーカーとなっていますね。名前も当時の「チュードル」ではなく、「チューダー」として新規を図ります。
現在、チューダーの現行モデルは、以前のように価格と仕様のバランスが良いだけではなく、デザインも高級感溢れるものとなっています。近年は、自社ムーブメントも開発していますので、今後益々時計好きのファンが増えそうていきそうですね。
また、アンティークモデルに対してプレミア価格が付く現象は、ロレックスなどの人気メーカーに通じるところがあります。もしロレックス人気の流れを踏襲していくのであれば、間違いなく大人気メーカーの仲間入りを果たす可能性は十分ありますね。
そして「チューダー」は、次に来る腕時計ではなく、次に来る腕時計メーカーとして予想させて頂きます。
まとめ
いかがでしょうか。最初に申し上げました通り本日の予想は独断ですのでご容赦くだいませ。また、予想通りになるかならないかは別にして、「チューダー」は期待のメーカーとして目を離せない存在ですね。
今後も、何か気になるモデルやメーカーを見つけましたら、ブログでご案内させて頂きます。