エバンス オンラインショップ担当の大貫です。
コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除され、銀座の街も徐々に人通りが増えていますね。一時期、相場が下がっていたロレックスですが、スポーツモデルをお求めになる方が急増。まだまだ流通量が少ない状況ですので、いま相場は急上昇しています。
人気が続くロレックス。毎年発表される『新作モデル』や『生産終了モデル』が、時計界の一大ニュースとなっていますが、2020年6月の段階では、まだ新作は発表されていません。2020年モデルは、本来4月末のバーゼルワールドで発表予定でしたが、コロナウイルスの影響によりバーゼルワールドが事実上の中止となってしまいました。各社ホームページ上での発表を行っているところもありますが、ロレックスにはまだ動きはありません。
ロレックスの保証書が刷新
そんな中、6月初旬に入荷のデイトナにおいて、新しいギャランティーカードが入っていました。新ギャランティーの件は少し前から噂があり、2020年の3月頃から出回っていると耳にしましたが、実際に見るのは初めてです。
表面はシンプルなデザインで、取扱説明書のような雰囲気になっています。
新ギャランティーカードの詳細
ギャランティーの裏面には、『型番』、『シリアル番号』、『購入日』が入ります。以前のギャランティーと比較すると、 印字する部分も狭くなり、購入日を記入するのみとなっています。
これまで記載されていた『購入者の名前』や『国番号』、『販売店名(住所)』はありません。おそらくデータは、シリアル番号と紐づけられ、ロレックスで管理するのではないかと思います。
カードの側面はゴールドで縁取りされており、細かい部分も高級感のある仕上がりになっています。これまでのギャランティーには無い仕様ですね。もちろんロレックスですから、“剥がれる”ということはないと思いますが、繊細な加工です。
型番(MODEL)がプリントされている上部の空白があります。その部分にブラックライトを当てると偽造防止用のホログラムが現れます。同様のホログラム加工は、以前のギャランティーにも見られましたので、目新しさはありません。
なお記入部やロゴなど、端々にも偽造防止の技術が見て取れます。
ロレックスの新旧ギャランティー比較
同じ時期に入荷してきたエクスプローラーⅠ(Ref.214270)は、従来のギャランティーでした。今後も旧型の流通もあると思いますが、徐々に切り替わっていくでしょう。
これまでのギャランティーと比較してみますと、よりシンプルになっているのが分かりますね。
今後の影響は?
国内正規店のギャランティーでは、オーナーの名前が印字(プリント)され、自己所有感が高い仕様でしたが、こちらもどうなってくるのか気になるところです。世界の代理店の中でも日本のシステムは特殊でしたので、今後は統一されるのではないでしょうか。
紙のギャランティから始まり、2006年頃にはカード化(紙製)、2013年頃からプラスティック製のギャランティーカードとなってきたロレックスの保証書。2020年で変更となったことで、今後は新ギャランティーモデルの買取相場などに少なからず影響がでてくるかもしれません。逆に2019年の新作などは、旧ギャランディーは1年間のみとなりますので、レアモデルとなる可能性もありますね。
追加報告/日本ロレックスも新ギャランティー導入
国内のブティック、及び代理店においても7月販売分より、海外と同様のギャランティーになり、 購入時にその場でギャランティーが受け取れる様です。 個体によっては、日本入荷の時期により旧ギャランティーとなる場合があり、7月購入でも、これまでの様に請求ハガキにより後日届く場合があるそうです。