「職人魂ここに極まり:モーリス・ラクロア マスターピース レ・クロノグラフ」2011年7月11日
2011-07-09 18:11
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こんにちは、福永です。
本日はモーリス・ラクロアより、こだわりのマスターピースをご紹介いたします。
モーリス・ラクロアは1961年にデスコ・ド・シュルテス社が、セイネレジェに前身となる時計工房を設立した時計業界では比較的新しいブランドですが、機械式時計ならではの魅力的な機能を追求する企業姿勢が高く評価されています。
中でもクロノグラフ、レトログラード、ムーンフェイズについて特出した開発力を有する事でも知られています。
■商品名 マスターピース レ・クロノグラフ
■型番 Ref.MP7128-SS001-320
今回、ご紹介のマスターピースは、同社のエントリーシリーズであるポントスに更なる趣向性を加えた、こだわりのシリーズと言えます。
マスターピースの条件としては七つ掲げられいますが、最良のムーブメントを採用し、惜しみない手間をかけた仕上げはもちろんの事、審美的な面で言うなればシルバー925製の文字盤がまずあげられます。また、文字盤を階層的な作りにする事でクロノグラフと言う複雑機構でありながら、実に読み取りやすいデザインとなっています。
搭載されるムーブメントはCal.ML106、同社初の自社開発の自動巻きクロノグラフムーブメントです。
このムーブメントの革新的な機構としてはクロノグラフリセット時にハンマーに備わっているレバーが、効率的に歯車を無力化する出来る点。そして、製造が困難な60分の積算系を備えている点があげられます。
そして、大きなグラスバックからは、それらを組み込んだ実に見応えのある機械の姿を存分に楽しむ事が出来ます。
立体的な造形が目を引くケースサイド、そこへ隆起したプッシュボタン、そして操作性に優れたリューズがマスターピースならではの表情を与えています。
さて、実際に着けてみますと実寸45ミリと量感溢れるケースですが、ラグの形状と可動範囲の大きなベルトの恩恵で優れた装着感を実現しています。
そしてケースの厚みに合わせた肉厚のベルトは手縫いで仕上げられ、細部に至るまで手間をかけ美しい調和を時計にもたらしています。
デザインもまた、古典的な高級機械式時計のスタイルを踏襲しながらも、各部にモダンな味付けがなされ、カジュアルなシーンでも活用して頂けます。