正規品と並行品について
2019-10-29 11:00
皆様こんにちは。
銀座エバンス販売部の飯田です。
早いことで10月も終わりに近づいております。
今年の秋は比較的暖かい日が多いですね。
昼間と夜の寒暖の差も大きい為、体温調節には気をつけたいものです。
くれぐれもご自愛くださいませ。
まずはじめに
それでは今回は初心に戻り、機械式腕時計の正規品と並行品について書いていきたいと思います。
多くのお客様が時計選びをする中で、正規品と並行品のどちらで買われる方が多いのでしょうか。また、中には詳しくご存知でないという方もいらっしゃると思います。
その様な方達に向けても、メリットやデメリットも含めお伝えできればと思います。
正規品と並行品は、輸入ルートの違い
正規品と並行品というのは、何が違うのか。
それは輸入ルートの違いになります。まず、正規品というのはその名の通り正規のルートを通して輸入する商品の事を言います。本国のメーカーと正式な契約を結びメーカーの日本法人や正規店、直営店などを通してお客様のもとへと届けられます。
一方、並行輸入品の場合はと言うと正規のルートを通さず海外の時計店からバイヤーや卸会社等が買い付けを起こし国内に輸入します。その後、並行店や量販店に卸され、お客様の元へと届けられるのです。
また、並行品に関しては様々なルートがある為、複数の中間業者を通していたりする事もあります。その為、時計に付属する保証書の日付や国の記載がバラバラである事も特徴です。
主な違いとしてはこのような特徴と言えるでしょう
正規品のメリット・デメリット
正規品のメリット
お客様の最大の注目点としてはこちらではないでしょうか。正規品のメリット、それは「絶対的な安心感」と言っても過言ではないでしょう。
正規のルートを通り本国のメーカーからお客様へ。まさに一本の道筋をたどるようにして消費者のもとへ届き一定の定価で販売されます。偽物などが紛れ込む心配もなく厳しい検品も通過している為、傷や不具合のある商品が混在する事がありません。
ブランド独自のアフターサービスであったり正規の証明書が名前入りで発行できます。また、新作の情報や入荷がいち早い為、モデルによっては予約が可能であったりもします。様々な独自のサービスを備え充実のアフターサービスも整っている事から見ても最も安心感が高いと言えますね。
正規品のデメリット
それではデメリットはあるのかという点ですが、強いてあげるのであれば定価販売というところでしょうか。近年では為替の影響や原材料等の高騰により高級腕時計の価格が上昇しているのも事実です。今年に入り増税の影響もありましたね。
正規店での「値引き」はほぼありません。ブランドイメージや戦略にて価格を決定付けている為、交渉は出来ないことが大半でしょう。
並行品のメリット・デメリット
並行品のメリット
さて、それでは並行品のメリットですがこちらは言わずもがな、定価よりも安く購入が出来るということです。大幅に安く購入ができる為、消費者としては「価格面」でのメリットが大きいです。日本未入荷の商品や限定物などのレアピースの入荷も期待できる事も大きなポイントでしょう。また、並行店ではオーバーホールにかかる料金がお得なのも魅力です。
正規店と並行店ではオーバーホールの基本料金の設定が違い、メーカーよりも安く済ませられる可能性が高いのです。正規のメンテナンスではない為、お店選びというのは重要なポイントではありますが、自社で工房を構えていたりするお店ですと安心感も出てくるでしょう。
そして、正規店にはないメリットとしては買い替えという選択肢もあるこ事です。一般の会社員の方であれば、高級な腕時計ですから何本も所有するというのは、維持費等のコスト面から見ても大変です。その為、腕時計がお好きな方には是非買い替えをお勧めしたいのです。今後の長い人生の中で時計をいくつ所有し着ける事ができるでしょうか。時計を下取に出せば新しいモデルが割引され、かさむランニングコストも抑えられます。
より良い時計ライフをお楽しみになるには、買い替えをお楽しみいただく事で、満足のいく一本にも出会えるのではないでしょうか。
並行品のデメリット
さて、それではデメリットですが上記でもお伝えしたとおり、定価よりも高い商品がある事や、アフターサービスなどのバラつきがあるところです。
現在では知名度のある並行輸入店などは自社で工房を構えているところもありますが、そうでないところであったり提携業者に依頼するお店等もある為、オーバーホールの技術が一定でないこともあります。
その為、信頼のおけるお店選びも重要になってきます。時計激戦区になっている場所において、長年営業してるお店等は、安心感も高いことと思いますのでお勧めです
正規品と並行品/メンテナンスについての違い
正規と並行ではメンテナンス料金が違うとお伝えしましたが、実際どう違うのか。世界の様々なメーカーでは、並行品との修理代金の金額の差を設けているブランドがあります。ウブロやゼニス、タグホイヤーなど、いわゆるLVMHグループ(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの略)ではこの傾向が顕著です。
上記のような正規ブランドで購入すると、メンテナンス費用の特別割引があることから、費用を格段に抑えることが可能になります。こういった事から、LVMHグループの時計を検討している方の中には、正規で買いたいという方も多いことでしょう。
また、フランクミュラーでは正規輸入品のみの修理を行い、並行輸入品の商品に対して修理を行わないといった事もあります。しかし、並行輸入では時計本体の価格が安いのも事実であり、定価との差を考え、その後のランニングコストも考えれば並行品で安く買うこともメリットではないでしょうか。
まとめ
皆様は高級腕時計を購入する際、正規品・並行品どちらをお考えになるのでしょうか。どちらのお店で購入する事も、メリットがあります。ブティックや正規代理店などで購入する事に満足感があることも確かです。
安心感を取ることも大事であり、価格においても妥協できないなど、人それぞれお考えがあるでしょう。近年では時計店もたくさんあるので、ご自身にあった良いショップ選びをしていただければと思います。
エバンスではお客様に寄り添い、時計選びのお手伝いをさせていただきます。
気になる商品がございましたら、お気軽にお問合せ下さいませ