デイトナの歴史は、NASAの宇宙開発の幕開けとともに1961年に発表されたクロノグラフモデル「コスモグラフ」がベースとなっています。
“デイトナ”の名称は、1959年「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」が、フロリダにオープン。それ以来、ロレックスはオフィシャルタイムピースを務めたことで関係か強まり、1963年、当時のクロノグラフモデル「コスモグラフ」に、”デイトナ”の名を冠したレース用モデル「コスモグラフ デイトナ」が誕生しました。
1988年までは、ヴァルジュー社製手巻きムーブメントを採用。1988年~2000年の間はゼニス社の自動巻ムーブメント「エル・プリメロ」をベースに製造されてきました。クロノグラフモデルにおいて他社製のムーブメントを採用してきたロレックスですが、ミレニアムイヤーである2000年にロレックス初の自社設計ムーブメント「キャリバー4130」を発表したことで、当時は大変話題となりました。
ロレックス デイトナ Ref.116520の特徴
1963年から続くロレックスの圧倒的人気モデル「コスモグラフ・デイトナ」の第5世代、Ref.116520。前モデル(Ref.16520)からの変更点は 、自社製ムーブメントの搭載が大きな違いです。
ミレニアムイヤーの2000年に誕生し、2016年まで生産されたロングセラーモデル。前モデル(Ref.16520)ではゼニス社の自動巻きムーブメント「エル・プリメロ」をベースとして生産されていましたが、待望の自社製クロノグラフムーブメントを搭載した初のモデルとなります。
長い期間生産されてきましたので、大きく以下のような仕様変更が見られます。
- 2004年頃 針の変更。分針・時針が太くなる。
- 2006年頃 文字盤の見返し部分にROLEXの文字とシリアルナンバーが刻印される。
- 2008年頃 パラクロム・ヒゲゼンマイに酸化処理を行い、精度の安定、耐衝撃性が向上。
- 2013年頃 夜光塗料がルミノバ(緑色発光)から、クロマライト(青色発光)へ変更。
- 2015年頃 クラスプの中板部分が梨地仕上げから鏡面仕上げに変更。
文字盤のバリエーションは、前モデルに引き続き、ブラックとホワイトの2タイプになります。現行モデル(Ref.116500LN)ではホワイトダイアルが人気ですが、Ref.116520では、ブラックのダイアルが人気です。
ロレックス デイトナ Ref.116520のスペック
- 素材:ステンレスケース
- サイズ:直径40mm
- ムーブメント:自動巻き( Cal. 4130 )
- 防水性能:100m
- 夜光素材:ルミノバ → クロマライト
- 風防素材:サファイアガラス
ロレックス デイトナ Ref.116520の製造年
2000年(P番)~2016年(ランダム品番) 【生産終了】
ロレックス デイトナ Ref.116520のムーブメント
自動巻き-Cal.4130(ロレックス自社製ムーブメント)
Ref.116520では、現行品(Ref.116500LN)でも使用されている自社製自動巻きクロノグラフムーブメント、Cal.4130を搭載。Ref.116520登場以前のムーブメントは、ヴァルジュー社やゼニス社の傑作と呼ばれる他社製を採用してきた歴史がありましたので、2000年にロレックス初の自社製クロノグラフムーブメントとして発表された際は、非常に話題となりました。
Ref.116520の発表に併せて開発され、当時としては非常にハイスペックなムーブメントとなっており、 性能面ではもちろん、コンパクトなサイズで、部品点数が通常のクロノグラフムーブメントよりも少ない設計のため、耐衝撃性やメンテナンス性に優れることも 特徴です。