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ロレックス 「不思議なリューズの刻印」

2019-09-10 11:00

銀座エバンスの福田でございます。普段は何気なく見過ごしていた物事を、詳しく調べてみると「なるほど」といった経験は皆様もございませんか。日常生活においては知らなくても困りませんが、答えを知ると少しスッキリしたというようなことは意外と腕時計にもあったりします。例えばロレックスのリューズですが、じっくり見て頂きますとロレックスのマークの下に何やら奇妙な刻印があります。「-」や「・・・」と一体何の為に付いているのか分かりません。実はそれぞれに意味がありますので、本日はその刻印について独断でまとめてみました。

リューズとは

そもそもリューズとは腕時計の部品の一つです。腕時計ケースの3時側に付いている小さな部品です。こちらの部品をケースから引き出すことによって、ゼンマイを巻き上げたり時刻や日付を合わせたりするが出来ます。又、ケースへ押し戻すことによって防水性を確保するという非常に重要な役割を持っています。その重要な役割を持っているリューズ表面に存在する刻印のパターンは、現在4つあるようです。

現在の刻印は4パターン

『・』 王冠マークの下にドットが1つ

プラチナ製のデイデイトやデイトジャストに使用。

『・・』 王冠マークの下にドットが2つ

ゴールド製のデイデイトやデイトジャストに使用。コンビのデイトジャスト等にも使用されている。

『・・・』 王冠マークの下にドットが3つ

トリプロック・リューズが採用されているサブマリーナー、シードゥエラーやディープシー等のダイバーモデルに使用。また、デイトナ、GMTマスターⅡやヨットマスターⅠ、Ⅱ等のスポーツ系シリーズにも使用されている。

※トリプロック・リューズ
1970年頃から使用されているトリプロックリューズとは、リューズ内とケース側チューブ内外に防水パッキンが使用され、ツインロック・リューズと比較して更に高い機密性が確保されたリューズのこと。

※ツインロック・リューズ
防水用のねじ込み式リューズのこと。時刻合わせ後、リューズを押し戻した位置から更にねじ込んで閉めることによって、水が入り込むのを防ぐ構造なっている。

『-』 王冠マーク下にバー

ミドルケースやリューズがステンレス製のモデルに使用。エクスプローラーⅠ、Ⅱやデイトジャストに使用されている。

※リューズの向きは説明しやすいように上向きに合わせておりますが、ねじ込み式リューズの為、本来の向きはバラバラですのでご注意ください。

アンティークには様々な刻印が

アンティークに関しても公式な記録が無いので、はっきりとは確認出来ませんでしたが、様々なタイプがあったようです。サブマリーナーのリューズにフランス語で特許を意味する「BREVET」というコレクター垂涎のリューズや、「+」というスイスの国旗に見えるという(諸説有り)リューズ等です。こだわりのモデルを見つけてみるのも楽しいかもしれません。

まとめ

生産終了のデイトジャストコンビ(179171)には「-」や「・・」が存在しており、チェリーニには王冠マーク以外の刻印は付いていませんでした。今後、先程の一覧には当てはまらない時期がやってくるかもしれません。今回は、あくまでも腕時計を様々な視点から楽しんで下さいという気持ちでまとめさせていただきました。また、新しい情報が入りましたらお伝えしようと思います。

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