自宅で簡単、時計のお手入れ方法2019年9月3日
2019-09-03 11:00
エバンスブログをご覧の皆様こんにちは。
販売部の飯田です。
2019年も早いもので、9月に入りました。暑い8月が過ぎ、だんだんと過ごしやすい季節になってきたのではないでしょうか。
汗をかいたりすることが多い時期でしたので、汚れが付きやすかったと思います。そこで、今回はご自宅でも簡単に出来る、腕時計の簡単なお手入れ方法を皆様にお伝えいたします。
はじめに
時計を愛用していると、必ずと言っていい程気になってくるのが汚れです。
ブレスレットタイプであれば駒の間に汚れが溜まってしまったり、バックルのすき間に汚れが溜まったりすることが多いですね。
お客様の中には、お手入れの仕方が分からなかったり、という方も多いのではないでしょうか。
実際に我々も店頭に立っていると、お手入れの仕方を聞かれる事も少なくないです。
オーバーホールに出した際には、洗浄や研磨などが行われ、ピカピカに仕上がって返ってきますが、費用もそれなりに….
と、決して安くはなく、そんなに頻繁には出せませんね。
今回は、オーバーホール以外でも時計を綺麗にして使用していきたい、という方の為に、ゼロ円からでもスタートできる、お手入れ方法を私の実機を使用しご紹介致します。
お手入れはその日のうちに
普段使いで時計を着用していると、知らない間に汗や皮脂により時計の外装に汚れが蓄積していきます。
気付いたら汚れているなという事も多いのではないかと思います。
腕時計は肌に触れる面積が広く、密着するため汚れが付きやすいのです。
汚れが細部に溜まることで、時計自体の動きを悪くしてしまったり、革ベルトであればちぎれてしまったりする可能性も出てきます。
様々な不具合が起きるのを未然に防ぐ為、日々のお手入れが大事になってくるのです。
少しの手間暇を惜しまないことで時計を長持ちさせる事もでき、愛用している時計への愛着もより一層わいてくる事でしょう。
時計のお手入れに必要な道具
まずはお手入れには欠かせない道具からご紹介です。
皆様も普段から使う事の多い非常に身近な存在のアイテムです。
①爪楊枝
②綿棒
③毛先の柔らかい歯ブラシ
④乾いたタオル
といった上記の4点がゼロ円からでもスタートできる必須アイテムです。
こちらのアイテムを使用して大事な時計のお手入れをしていきたいと思います。
ケース汚れの落とし方
ではケースの汚れ落としからですが、皮脂汚れや汗などは一度固まってしまうと乾いたタオルで拭いても中々汚れが落ちません。
そんな時に役立つのが爪楊枝です。
ベゼル付近の溝や、ラグ裏等汚れが溜まりやすい場所に直接爪楊枝を当て、汚れをかき出します。
この際に注意するポイントは、ケースに傷をつけないように優しくかき出すことです。
次に柔らかい歯ブラシを使い、爪楊枝で取りきれなかった汚れをブラッシングして落とします。
リューズ周辺の汚れもこれで落とす事が出来ます。
この際に、水に濡らした歯ブラシは使わないようにしましょう。
時計内部に水が入ってしまう危険性がある為です。
愛用している時計を綺麗にする為なのに、壊してしまったら本末転倒ですからね。
汚れを全体的に落としたら、次はセーム革や乾いた綺麗なタオルで磨きます。
この時に強く擦らないように気をつけましょう。
汚れが研磨剤のような逆効果をもたらし、摩擦によって傷つけてしまう可能性がある為です。
最後に拭き残しがある場合などは柔らかい綿棒を使い、隙間にある汚れなどを綺麗にし細部まで仕上げましょう。
金属性ブレスレットタイプのお手入れ方法
続いてブレスレットを掃除しましょう。
細かいパーツで構成されているブレスレットタイプは、皮脂や汗の汚れが隙間にぎっしり詰まってしまいます。
そういった汚れを放置していると、雑菌が繁殖してしまい時計に思わぬダメージを与えてしまいます。
まずは、ブレスレットの隙間にある汚れを爪楊枝でかき出します。
その後、湿らせたティッシュペーパーを使いブレスに巻きつけ前後左右に動かし、ティッシュペーパーに汚れを移します。
この時に優しく小刻みに動かすようにしましょう。
ティッシュに汚れが移らなくなるまで繰り返し、ティッシュが黒ずまないようになると綺麗になった証拠です。
仕上げに頑固な汚れは歯ブラシを使用します。
ブレスのコマの間にも届きやすく、ちょうど良いです。
最後は必ず綺麗なタオルやセーム革などで拭き取ってあげましょう。
今回はブレスレットタイプでしたが、次回は革ベルトタイプについても実践できればと思います。
皆様もお時間がある時に試してみて下さい。
より良い時計ライフをお楽しみいただける事でしょう。