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一つの時計と向き合ってみる【パテックフィリップ Ref.5296】

2024-03-19 11:00

ブログをご覧の皆様こんにちは、銀座エバンスの福永です。

今回はパテックフィリップのカラトラバRef.5296G-001をご紹介いたします。

5296G-001

パテックフィリップと言えば、伝統的なスタイルを大切にしつつも、革新的な試みを常に行い、他の追随を許さず絶対的な地位を確立した、世界最高峰の時計ブランドとして広く認知されています。

ドレスウォッチに注目が集まる今日においては、パテックフィリップが手掛けるドレスウォッチであるカラトラバもまた、話題に上がる事が多くなってきました。

カラトラバ

カラトラバについては1932年に登場したRef.96から始まるパッテクフィリップを象徴するシンプルなドレスウォッチのシリーズとして知られています。
それはまた、懐中時計から腕時計へと時代が移り行くなかで生み出されたモデルでもあり、現代においても多くのブランドが参考とするドレスウォッチの模範となるスタイルを確立したとも言えます。

Ref.96

Ref.96の特徴としては、まず第一に無駄な要素を削ぎ落した簡潔なデザイン、そしてラグが一体化したケースの造形にあります。

ドレスウォッチとしてのエレガントさ、そしてケースに対して明らかに広いラグ幅からも分かるように、強度面における実用性も両立した比類無い設計が施されています。

Ref.5296もまた、Ref.96の持つ特徴的な要素を今に伝える造形を持ち、一目でRef.96の後継モデルである事を知ることが出来ます。

5296G-001

Ref.5296に関しては、同時代に生産されたRef.5196に類似したデザインを持ちますが、ケースサイズは38mmと僅かに拡大され、自動巻かつカレンダー機能を備えた極めて実用的な設計である点があげられます。

また、裏蓋はシースルー仕様となっており搭載されるCal.324SCの姿を見ることができます。
Cal.324 SCについては、Cal.315 SCの振動数を28800振動に高め、携帯精度の向上を目指した薄型自動巻き機の完成形とされています。

Cal.324 SC

ヴィンテージに思いを馳せる

Ref.5296のダイアルデザインについては、2種類のパターンが存在します。

一つはドフィーヌ針とアプライドインデックスを組み合わせた、Ref.96を彷彿とさせる力強くもエレガントなデザイン。

そしてもう一つが、今回ご紹介する印象的なセクターダイアルにリーフ針を合わせたデザインです。

パテックフィリップは長い歴史の中で蓄積された豊富なアーカイブを、時代に合わせ新たな解釈で蘇らせることでも知られますが、Ref.5296-001においてもその手腕を発揮させました。

5296G-001

この特徴的なダイアルデザインは1934年に登場したRef.96 SCをベースとしており、細部に渡り忠実に再現されたそれは、長い時を経ても風化しないパテックフィリップのデザイン力の高さを改めて感じさせてくれます。

名実ともに最高峰のブランドが手掛ける、普遍的な魅力を備えたドレスウォッチをコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。

カラトラバの在庫状況はこちらからご覧いただけます。

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