コスモグラフ デイトナは、NASAの宇宙開発の幕開けとともに1961年に発表されたクロノグラフモデル「コスモグラフ」がそのルーツ。また、その名称はアメリカ合衆国 フロリダ州のレーシングコースに由来します。
ロレックス コスモグラフ デイトナの歴史
1959年、アメリカのフロリダに自動車レースを行う「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」がオープン。以来、ロレックスがオフィシャルタイムピースとなったことで関係が強まります。1963年、当時の「コスモグラフ」をベースに”デイトナ”の名を冠したレース用クロノグラフ「コスモグラフ デイトナ」が誕生しました。
1988年までは、バルジュー社製手巻きムーブメントを採用。1988年～2000年は、ゼニス社製自動巻ムーブメント「エル・プリメロ」をベースに製造されてきました。クロノグラフにおいては、他社製のムーブメントを採用してきたロレックスですが、ミレニアムイヤーである2000年にロレックス初の自社設計ムーブメント「キャリバー4130」を発表し、大変話題となりました。
2010年代のリニューアルで、ほとんどのモデル※に、黒や茶色のセラミック製ベゼルを採用。ゴールド系モデルの革ベルト仕様が人工ラバーのブレスレットに変更されるなど、時代に応じた進化を続け、その人気は一段と高まっています。 (※ゴールド系ブレスレットモデル、YGコンビ以外)
ロレックス デイトナ Ref.126500LNの特徴
デイトナ誕生から60周年である2023年に、シリーズ一新となった「コスモグラフ デイトナ」。第7世代のデイトナとなります。こちらのRef.126500LNはステンレス素材のモデル。ブレスレットは、3列のオイスターブレスレットで、文字盤のカラーはホワイトと ブラックが存在します。
40mmのケースサイズ等、前モデル（Ref.116500LN）を基本的に踏襲していますが、セラミックのベゼルにステンレスの外枠が追加され、ラグの形状が変わりました。また、インデックスの形状やインダイアルの縁の太さなど、細部に変更が見られます。
ベゼルプレートは、前作同様、耐傷性や耐蝕性に優れ、紫外線の影響を受けにくいセラミック製の「セラクロムベゼル」を採用。リファレンスナンバーの末尾“LN”は、フランス語で “Lunette Noir” の頭文字から来ており、 ” 黒いベゼル ” を意味しています。
ロレックス デイトナ Ref.126500LNのスペック
- ケース素材：ステンレス
- ベゼル素材：セラミック／ステンレス
- ケースサイズ：直径40mm
- ムーブメント：自動巻き（ Cal. 4131 ）
- 防水性能：100m
- 夜光素材： クロマライト
- 風防素材：サファイアガラス
ロレックス デイトナ Ref.126500LNの 製造年
2023年（ランダム品番）～
ロレックス デイトナ Ref.126500LNの ムーブメント
自動巻き－Cal.4131(ロレックス自社製ムーブメント)
パワーリザーブ：72時間
クロノメーター：〇
ハック機能：〇
駆動タイプ：自動巻き
振動数：28,800振動/時
Ref.126500LNでは、2000年頃から2023年頃まで使われていた名機Cal.4130をアップデートした新型ムーブメント Cal.4131 を搭載しています。
スムーズな動力伝達を行う垂直クラッチ、安定した精度を保つパラクロム製ひげゼンマイ等に加え、エネルギーロスを低減するクロナジー・エスケープメントや、振動子を衝撃から守るパラフレックス・ショックアブソーバー、ローターの耐久性を高めたセラミック製ボールベアリング等もCal.4130と同様に 搭載しつつ、部品点数は減少しています。
また、ローターの形状を変更、ブリッジにコート・ド・ジュネーブ仕上げを施し、審美性も意識したムーブメントになっています。
