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中古なのに新しい。銀座エバンスで出会った2020年代の中古腕時計7本 ~ロレックス、IWC、カルティエなど~ 2022年4月4日

2022-04-04 11:30

今回のエバンスブログは、2022年4月の銀座エバンス店頭に並ぶ腕時計から、2020年代の中古ウォッチ7本をご紹介します。「中古」というと、使い込んだ昔の腕時計。といった印象があるかもしれませんが、意外と最近の時計も並んでいたりするのです。

 

腕時計の「年代」って?

パネライの裏蓋、パテックフィリップのアーカイブロレックスの製造番号

(■製造年がわかる(推定できる)場合もある: パネライは「裏蓋の製造番号」から製造年が分かる パテックフィリップは「アーカイブ」に記入されている(付属する場合) ロレックスの2010年頃より昔の時計は、製造番号からおおよその製造年が推定できる)

ここで気になるのが、腕時計の「年代」。「製造年」と「販売年」の二つがあります。

実は、「製造された年」が、本体やギャランティ(保証書)等に記入されているブランドは少なく、わからない場合が多かったりするのです。一方、「販売された年」については、通常はギャランティに記入されています。

そこで、今回はギャランティに記載された日付をヒントに「2020年代の腕時計」としてご紹介します。ただ、時計によっては、製造から販売までの時間差がある場合もありえます。製造された年については、202X年「頃」と、大らかに考えていただくのがよさそうです。

では、ここからは今回の7本をご紹介します。

 

2020年代の腕時計7本

1、華やかブルー、ロレックスの定番

ロレックス デイトジャスト41ロレックス デイトジャスト41

こちらは、ROLEX(ロレックス)「デイトジャスト(Datejust)」の41mmサイズ。デイトジャストは現在、31mm、36mm、41mmが存在します。(28mmはレディ デイトジャストとして存在) 男性向けモデルとしては、36mmが歴史が長く標準的とされてきたサイズ感。41mmは大きめサイズですが、後発ということもあり「現代的な存在感がある」と、新鮮に感じる方も多いようです。

印象的な青の文字盤は「アズーロブルー」と呼ばれるカラー。明るめの青で、41mmサイズだけに存在する色合いです。(他に濃いめのブライトブルー色も存在します)

こちらは、ギザギザのフルーテッドベゼルに5列のジュビリーブレスレット仕様なので、ほどよい華やかさがあります。そして、素材はステンレス&ホワイトゴールドで派手すぎず、幅広いシーンで使えそうな1本です。100m防水で、70時間のパワーリザーブというのも嬉しいポイントですね。

「ROLEX(ロレックス) デイトジャスト41 WGベゼル」(SOLD OUT)
 (2021年12月保証書、Ref.126334、41mm径、ステンレス/ホワイトゴールド、ブレス:約20cm)

 

2、懐かしく新しい、ゼニスのスポーツ

ゼニス クロノマスター スポーツゼニス クロノマスター スポーツ

3色カラーのインダイアルに目が行くこちらは、ZENITH(ゼニス)「クロノマスター スポーツ(Chronomaster Sport)」。2021年の新作モデルです。「ブルー、薄いグレー、濃いグレー」のインダイアル色は、1960年代末の「A386」から着想を得たもの。他にも、いくつかの過去モデルの特徴をミックスしたフォルムとなっています。

シースルーバックから見えるのは、ゼニスが誇るハイビート自動巻きクロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」の最新版。センターのクロノ針は10秒で1周し(通常は60秒で1周)、ベゼルの目盛と合わせて10分の1秒まで測定できるのだとか。

ROLEXのデイトナを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、昔のゼニスを思わせる懐かしさに、現代的なスポーティーさがバランスよくミックスしている、いい感じの1本です。

「ZENITH(ゼニス) クロノマスター スポーツ」
 (2021年1月保証書(2021年発表モデル)、03.3100.3600/21.M3100、41mm径、ブレス:約21㎝)

 

3、小さめチューダー、いいですよ

チューダー ブラックベイ フィフティエイトチューダー ブラックベイ フィフティエイト

ロレックスの弟分でありつつ、独自の存在感を高めてきた「TUDOR(チューダー)」。主軸であるダイバーズウォッチ「ブラックベイ(Black Bay)」の3針&回転ベゼル仕様です。イカ針(スノーフレイク針)、リベット風ブレスレット、ドーム風防など、往年の時計を思わせるレトロな雰囲気が魅力です。

そして、こちらの「フィフティエイト(Fifty-Eight)」は2018年に加わった2mm小さい「39mm」サイズ。定番の41mmモデルと比べ、厚さが「約3mm」薄く、重さは「約40g」軽いため、着け心地がよく、日本人におすすめなサイズ感です。(※参考 過去ブログ「案外違う。39mmと41mm…」

日付がない、ロレックスほどアピール力がない。といった見方もありますが、パワーリザーブも70時間と十分長く、ヴィンテージスタイルを日常で気兼ねなく愉しめる、なかなかいい1本ではないかと思います。

「TUDOR(チューダー) ブラックベイ フィフティエイト」(SOLD OUT)
 (2021年11月保証書、Ref.79030N、39mm径、ステンレス、ブレス:約20.5cm)

 

4、上品で精悍、黒文字盤のIWC

IWC ポルトギーゼ クロノIWC ポルトギーゼ クロノ

IWCを代表するモデルの一つ「ポルトギーゼ(Portugieser) 」。2019年末に発表された現行のクロノグラフモデルとなります。と言っても、外観はほとんど変わらず、自社ムーブメントとなり、シールスーバック化したのが最大の変化だったりします。

クロノグラフが、通常モデルとしてシリーズに加わるのが1998年。発表から4半世紀ほど経ちますが、狭いベゼル、大きく見える文字盤、リーフ針、控えめなアラビア数字など、見やすく上品な造形は、時代を超えたモダンさがあるように思います。

このモデルのステンレス仕様では、シルバー/青針やシルバー/金針が人気の中心ですが、こちらの黒文字盤も、ほどよく精悍でいい雰囲気です。女性の人気も高く、長く使えそうな人気定番モデルです。

「IWC ポルトギーゼ クロノグラフ」(SOLD OUT)
 (2021年8月保証書、IW371609、41mm径、ステンレス)

 

5、静かな存在感、名門ランゲ&ゾーネ

ランゲ&ゾーネ ランゲ1ランゲ&ゾーネ ランゲ1

こちらは、ドイツの名門 A. LANGE & SOHNE(ランゲ アンド ゾーネ)の「ランゲ1(Lange 1)」。2016年に発表された2代目となる現行モデルです。1994年の初代モデルから、外観は大きく変わらず、手巻きムーブメントが一新されました。

発表当時に驚きをもって迎えられたという独特なダイアルレイアウトは、各表示が重ならないよう、中心が二等辺三角形上にバランスよく並ぶよう緻密に配置され、ムーブメントもそれに合わせて作られているのだとか。

ランゲ1シリーズの中ではシンプルな1本ですが、全ムーブメントを2度組みするという徹底したこだわり、部品など細部に至る手作業での精緻な装飾など、名門ならではの造りの良さが、見れば見るほど漂ってくる感じです。素材もホワイトゴールドで派手すぎず、静かな存在感のある1本です。

「A. LANGE & SOHNE(ランゲ アンド ゾーネ) ランゲ1」(SOLD OUT)
 (2021年9月保証書、191.039、手巻き、38.5mm径、ホワイトゴールド)

 

6、男性にも女性にも、小ぶりロンジン

ロンジン レジェンド ダイバー 36mmロンジン レジェンド ダイバー 36mm

歴史ある時計ブランドLONGINES(ロンジン)から、1960年代ダイバーズウォッチの復刻版「レジェンドダイバー(Legend Diver)」。クラシカルな「ドーム風防」と2時位置のリューズで操作する「インナー回転ベゼル」が特徴的。他のダイバーズ系モデルと比べ、どことなくすっきりした印象があります。

こちらは、2018年頃にシリーズに加わった「36mm」サイズ。定番モデルは42mmサイズなので、6mm小さいサイスということになります。と言っても、ROLEX エクスプローラーIと同じサイズ感。インナーベゼルで文字盤と一体感があり、小さい文字盤という印象はあまりしないかと思います。

雰囲気あるメッシュブレスレットに、ベーシックなブラック文字盤というのもいい感じ。大きめがお好きな女性の方はもちろん、ブレスレットの長さが合う男性の方にも、ぜひ試してみていただきたい1本です。

「LONGINES(ロンジン) レジェンドダイバー 36mm」(SOLD OUT)
 (2021年10月保証書、L3.374.4.50.6、36mm径、ステンレス、ブレス:約18cm)

 

7、女性に人気、定番カルティエの最旬

カルティエ タンク マスト SMカルティエ タンク マスト SM

「王の宝石商、宝石商の王」と称されるパリの名門ジュエラー「CARTIER(カルティエ)」。腕時計の世界でも歴史が長く、定番モデルの多いブランドです。女性の人気が安定して高い印象もあります。

こちらは人気定番で角型のモデル「タンク(Tank)」の最新型。クォーツムーブメントを搭載した一番小さいレディース向けの「SM」サイズとなります。今までの「タンク ソロ」と比べ、エッジの丸みやリューズの石の形状などが変わり、印象が柔らくなった感じです。

そして、もう一つの変更点が「簡単交換ベルト」。メーカーで専用ベルトの購入が必要で、少しコツがいるのですが、工具は要らず難しくはありません。カラフルな革ベルトにするなど、雰囲気を簡単に変えられる優れものです。見た目もシンプルで、厚さも6.6㎜と薄いため、女性の皆さんに強くおススメしたい最旬の1本です。

「CARTIER(カルティエ) タンク マスト SM」(SOLD OUT)
 (2022年2月保証書(2021年発表)、WSTA0051、クォーツ、29.5×22mm、ステンレス、ブレス:約17cm)

 

中古に視野を広げてみては

2020年代の中古腕時計7本、いかがだったでしょうか? 新品の高級腕時計を買うのが難しくなっている昨今、中古の腕時計を視野に入れるのも、いいのではないかと思います。

今回は現行モデルと同世代の商品が中心でしたが、古いものですと、現在は存在しないモデルや、珍しいダイアル素材の時計と出会えるのも中古ウォッチの魅力だったりします。銀座エバンスの店舗やオンラインショップで、特別な1本と出会っていただけますと幸いです。

 

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