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オメガ スピードマスター 310.30.42.50.01.002

2022-03-15 11:00

エバンスブログをご覧の皆様こんにちは。3月中旬に入り、ようやく暖かくなって参りましたね。

この時期になると時計業界も続々と新作発表が続き、楽しみが増える時期となります。今年は各ブランドからどんなモデルが発表されるのでしょうか。期待して待ちたいと思います。

今回はオメガの顔とも言える「スピードマスタープロフェッショナル」の現行品をご紹介したいと思います。2021年にリニューアルされ更に進化した姿で登場した一本となります。

(2022年3月現在SOLD OUT )

Ref. 310.30.42.50.01.002

①ムーンウォッチ

オメガを代表するモデルの一つ、「スピードマスター プロフェッショナル」。通称「ムーンウォッチ」の名で多くの人から愛されています。

もともとはモータースポーツ用の時計としてベゼルにタキメーターが備わり、1957年に発表されたのが始まりです。

宇宙へ行ったのは初代モデルの登場から5年後の1962年。二代目のRef.2998がアポロ計画の前段階であるマーキュリー計画でウォルター・シラーによって着用され、この時に初めて宇宙に行った時計となります。

その後、1969年にアポロ11号により人類初の月面着陸の瞬間が訪れます。この時、ニール・アームストロング船長やバズ・オルドリン操縦士の腕に巻かれていたのがスピードマスターです。これをきっかけにムーンウォッチの愛称で一躍名を馳せることになります

1969年の月面着陸以降、人類は6度月面に降り立っていますが全てのミッションに携行されているのがNASA公式装備品であるスピードマスターのみになります。

こうして、時計史上でも唯一の偉業を成し遂げたスピードマスター プロフェッショナルはムーンウォッチとして後世に語られることとなるのです。

②コーアクシャル マスタークロノメーター

オメガの最新スピードマスターでは「コーアクシャル マスタークロノメーター」であるCal.3861を搭載しています。こちらの最新手巻きムーブメントはコーアクシャルに加え、高帯磁性能も備えた優れものとなっています。

オメガではモデル名に「コーアクシャル」と付いたものが大半を占めており、「コーアクシャル脱進機」を採用していることを指しています。 これは機械式腕時計で必ず必要になるオーバーホール(分解洗浄)の頻度を減らすことに成功した画期的な機構のことで、オメガのみが採用をしています

オーバーホールは一般的な機械式腕時計であれば3~5年に一度が推奨をされておりますが、腕時計を使用する方にとってはこのメンテナンスコストも馬鹿にならないものです。

コーアクシャルではオーバーホールの目安が8~10年となっていることで、メンテナンスコストを抑えることもでき時計は丈夫というメリットがあります。

そして、コーアクシャルにマスタークロノメーターが付いたのが最新ムーブメントのCal.3861になります。

クロノメーターの認定後にスイス連邦計量・認定局(METAS)の定めた8つのテストを受けて合格したタイムピースのみが、マスタークロノメーターと呼ばれます。 コーアクシャル機構の耐磁力は1000ガウスですが、マスタークロノメーターは15000ガウスと15倍程もあります。これはロレックスのミルガウスが1000ガウスであることからも非常に高い帯磁性能と分かります。

コーアクシャルに加えて超高帯磁性能も備わった最高水準のムーブメントであり、精度や信頼性を象徴するものとなっています。

③商品スペック

これまで数々の歴代「スピマス プロフェッショナル」が有りましたが、現行モデルも基本形は変わらずブラッシュアップされた印象です。

前モデルからケース径は変わらず42mmサイズです。前モデルからの変更点としては大まかに、①文字盤、②タキメーターベゼルのデザイン、③ブレスレット、④ムーブメントの4点があります。

Ref.310.30.42.50.01.002

①文字盤の変更点

ステップダイアルと呼ばれる文字盤で文字盤外周とインダイアルに段差があり、旧型のモデルよりも彫の深い顔となりました。立体感のある文字盤は引き締まった印象を与え、より洗練されたデザインと言えるでしょう。

文字盤中央のセンターセコンドは根元がひし形になり、針の先端部分が風防に沿って曲がっています。文字盤12時位置のΩマークはシルバーのアップライトに変更になり、メタリックな印象となりました。

②タキメーターベゼル

こちらは字体が細くなりシャープに。また、少し細かい点としては、数字の70と90位置のドットの位置が前モデルと変わっています。

③ブレスレット

一つ一つのコマが小さく薄くなり、より滑らかな着用感を実現しています。併せてバックルも小さくなり、ストライプの模様が入ります。

④ムーブメント

前モデルのシースルーバックに搭載をされていたCal.1863から、Cal.3861へと変更となり、「コーアクシャル マスタークロノメーター」の刻印が裏蓋に施されました。手巻きのコーアクシャルで、15,000ガウスの高帯磁性を誇ります。外装の変更だけでなく、中身も高性能な機械となり大幅な進化を遂げていますね。

スーツに合わせるとこのようなイメージに。すぐにオメガの時計と分かる見た目に抜群の着用感があります。ブレスレットも細かい仕様になったぶん滑らかですね。

ステップダイアルの文字盤で視認性も向上している様に感じます。ムーンウォッチの良いところを受け継ぎ、無駄を削ぎ落した印象です。

お仕事ではもちろんのこと、カジュアルな場面でも幅広くお使い頂けることでしょう。

④まとめ

いかがでしたでしょうか。オメガの誇るスピードマスタープロフェッショナルの進化した現行モデル。

内外装共に魅力たっぷりなモデルです。ムーンウォッチのヒストリーを学ぶと、より魅力的に感じるのではないでしょうか。

時計の価格が高騰しておりますが、100万円以下で高いクオリティの時計はまだまだあります。先ずは機械式腕時計の魅力を存分に味わって頂きたいと、そう思います。

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