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スペースマスターZ-33 時を超えた魅力

2021-10-26 11:00

ブログをご覧の皆様こんにちは、銀座エバンスの福永です。
今回ご紹介する時計はオメガのスペースマスターZ-33 Ref.325.92.43.79.01.001です。
スペースマスターと聞いてモデルが思い浮かぶ方は、結構な時計好きではないでしょうか。
決して一般的に人気が高いとは言い難いスペースマスターですが、独自のデザインが醸し出す雰囲気がカッコイイよねと思える時計であり、個人的におすすめしたいモデルということで取り上げてみました。

スペースマスターのルーツ

そもそもスペースマスターとは何か?そのルーツは1969年にまで遡ります。
NASAの正式採用を受けたことにより、同時代に宇宙開発のシンボルとなったスピードマスターですが、大気圏内では航空機パイロット用に特化したモデルとして1969年にフライトマスターが発表されました。
フライトマスターは下画像のモデルであり、その特徴は上下に肥大したオーバル型のケースにあります。またシーマスターをベースに開発され、後年のモデルではクロノグラフを搭載しながらも、120mもの防水性能を誇るハイスペックモデルとして約10年間に渡り生産されました。

出典:https://www.omegawatches.jp
https://www.omegawatches.jp/watch-omega-seamaster-flightmaster-st-145-0036

フライトマスター改めスペースマスターへ

歴史に名を残すフライトマスター、現代に蘇ったそれはスペースマスターとネーミングを改め、最先端のクォーツを駆使した計器でありながら、どこかレトロな雰囲気を引き連れて姿を現しました。
特徴的なケースデザインは、1960年代に思い描かれた近未来を具現化したようでもあり、赤色に発光する液晶で表示される情報もまた、この時計の雰囲気によく馴染んでいます。

高級時計=機械式やアナログ時計というイメージが先行する中、クォーツかつデジタル表示併用のスペースマスターはその対極にあると言えますが、グレード5チタンのケースに緻密に施されたヘアライン、操作性に優れたプッシュボタンやリューズは造形も美しく、ユーザーにとっては所有欲を満たせる高級ガジェットのような存在ともいえます。


計器と表現される多機能クォーツ

一方でスペースマスターZ33の本質はパイロットウォッチにあり、UTCおよび二つのタイムゾーン、 クロノグラフやカウントダウンタイマーを備え、またクォーツならではのメリットを最大限に生かし、アラーム、パーペチュアルカレンダーと機械式時計で言うところのグランドコンプリケーション相当の機能を搭載しています。
各機能の切り替えはリューズで行い、操作系統はプッシュボタンに割り振られています。

100mの防水性能を備えるケースの背面は、見た目にユニークな二重壁となっており、アラーム音を増幅させる共振室としての役割を果たしています。
また、装着感に優れたラバーストラップには、やや大げさなバックルが備わりますが、全体の雰囲気には良く合っているのではないでしょうか。

専用デザインの付属品

スペースマスターの付属品について、こちらはレギュラーモデルでありながらも特別仕様のボックスが用意されています。
特定のモデルに専用デザインのボックスが付属するパターンは、限定品に多く見られますが、レギュラーモデルとしてはムーンウォッチなどに限られており、スペースマスターもまた、それらに並ぶオメガを象徴するモデルであると言えるのではないでしょうか。

惜しくも生産終了

スペースマスターの魅力を少しでも多くの方へ、お伝え出来たらと思い書き進めた記事ですが、最後に残念なお知らせが一つあります。
それは、2021年にスペースマスターの生産が終了となってしまったことです。
ですがオメガの事です、いつの日かスペースマスターを引き継ぐ魅力あるモデルを生み出してくれることを信じ、今回の記事をしめたいと思います。
在庫状況は、こちらからご確認いただけます。

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