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「オーデマピゲ”CODE11.59” ジェンダーレスウォッチ」

2021-11-16 11:30

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
本日はオーデマピゲから今話題の「CODE11.59」のご紹介です。

CODE11.59とは

2019年に発表された、オーデマピゲ渾身の意欲作です。これまでになかったテイストのオーデマピゲの作品のひとつで、ロイヤルオークが爆発的に人気を博していて、入手困難の上定価の何倍ものプレミアが付いてしまっている中、密かに注目をされ始めているモデルです。

形はすべてラウンドで、横から見ないと分からないのですが、ガラスがゆるやかにカーブをしており、裏蓋とベゼルを挟む”ミドルケース”に注目なんですが、数えてみると八角形のデザインが施されているんですよ。オーデマピゲのホームページのこのモデルの見出しに、円形と八角形を組み合わせた大胆なアーキテクチャーとあり、時計を所有し着けた人にしか分からない(横から見ないとわからない)楽しみのある新しい印象のデザインです。(下写真)

そして気になる「11.59」とは正に時刻のことで、詳しくお話すると「CODE」というモデル名にも一文字一文字に意味があり、
  C・・・Challenge(挑戦)
  O・・・Own(自分)
  D・・・Dare(大胆)
  E・・・Evolve(進化)
  11.59・・・新しい日付に変わる直前、11時59分

オーデマピゲ初の”ジェンダーレス”というコンセプトを持つモデルです。11.59すなわち、新しい歴史を作るオーデマピゲの大胆な挑戦、それが”CODE11.59”です。

ボリショイとは

ロシアを代表する国立劇場のことです。
私たちがボリショイと聞いてまずイメージするのは、”ボリショイサーカス”ですよね。実は今回ご紹介するボリショイ限定とは、我々のよく知るサーカスとのコラボモデルではなく、ロシアのモスクワにある国立アカデミー劇場とのパートナーシップ10周年記念モデルなんですよ。箱には大きなボリショイ劇場の外観が描かれていて、特別感を演出しています。(下写真)

この「ボリショイ」とはロシア語で”大きい”という意味で、ロシアの大きなサーカス団が1958年の初の日本公演から今日まで、様々なサーカス団が来日する際の総称として、ボリショイサーカスを名乗っているために、私達がボリショイと言えば、サーカスを思い浮かべるというわけなんです。動物のトラやライオン、ゾウやクマまで、玉乗りや火の輪くぐりなど、子供の頃からCMなどで見て知っていて、私自身大人になった今でも、一度は行ってみたいと思っているほどです。動物好きの私にとってはたまらないエンターテイメントです。

そして今回ご紹介するボリショイとは、前述した通りロシアの国立劇場なのですが、このボリショイ劇場でサーカスが行われるわけではなく、この歴史ある荘厳な建物の中ではオペラやバレエの公演が行われています。この美しい建物をモチーフとしたローターが裏スケのガラス越しに見えるのですが、メダルのように丸い円版に劇場が刻印されており、それを支える二人の天使の彫金がまた見事で、何度見てもため息が出る程に美しい作品です。(下写真)

次のチャプターで詳しくお話するそれはそれは上品で雅な”グランフーエナメル”文字盤の裏に、こんなにも素晴らしい作品が隠されている。顔だけでなく内面までも美しいどの角度から見ても満足なモデル、それがCODE11.59ボリショイ限定なのです。

グランフーエナメルとは

今回ご紹介するボリショイ限定の文字盤に採用された”偉大な炎”と命名されている技法のことです。エナメルパウダーを乗せた銅板を、800~1000℃の炉の中で、数分焼き上げる。この繊細な作業を何度も繰り返して、美しいグラデーションを作り上げていく。

私自身、昔七宝焼きの体験をしたことがあるのですが、大変繊細な作業で、例えば焼き過ぎたり薬を塗り過ぎると、思っている色が出なかったりヒビが入ってしまったりと、すごく難しいんですよ。ですから、このなにも飾りも絵もない、41mmもあるまっさらな文字盤に、均一に粉を乗せて濃淡を付けて何度も焼き上げられたボリショイ限定のスモークブルーエナメル文字盤作成に、どれほどの凄腕の熟練の職人技が必要なのかがみなさまお分かりになるでしょうか。(下写真)

絶妙なグラデーション具合、控えめなロゴと数字なのに視認性抜群で主張し過ぎていないのに、一度見たら強く印象に残る奇跡の腕時計です。このモデルと同じスモークブルーエナメル文字盤を採用しているモデルを調べてみたところ、今現行で確認できているのは、ミニッツリピーター、トゥールビヨンのみで(ちなみにトゥールビヨンの文字盤もエナメルですが、更にアベンチュリンを重ねているものも存在します)レギュラーモデルは太陽のような放射状のサンレイ文字盤の上に”ラッカー仕上げ”をしており、エナメルとは見た目の質感が全く異なります。また、レギュラーモデルのブランドロゴはアップライトなのに対して、エナメルはエナメルのスタンプを採用しており、まるで文字盤上に描かれているような錯覚を覚える程美しいロゴです。

前述した通り、文字盤に施されたエナメル作成が大変難しいため量産ができず、世界限定99本というのも頷けます。日本に数本しか確認できていない大変稀有なモデル、それがこのボリショイ限定なのです。

はじめての試み

オーデマピゲのホームページからの引用ですが、「光と作用して独特の視覚を生み出す二つの曲線を描く現代的なサファイアクリスタル」がこのモデルで初めて採用されました。ガラスの内面をドーム状にして、05~60の分を印字したインナーベゼルを丸い形状にすることで、横から見た時に独創的な感覚を楽しんでいただけます。(下写真)

そして前述した、八角形のミドルケースを丸形のケースで挟んだデザインもはじめての試みで、同社はこのミドルケースの素材をピンクゴールドにし、それをホワイトゴールドケースで挟んだバイカラーコンビネーションモデルも製作しています。

革ベルトは大きな竹符模様のアリゲーターの他、これもはじめての試みのキャンバス地をラバーコーティングした、手触りも質感もラバーそのもののラバーベルトの二種類存在します。スポーティーにも、エレガントにも、ベルトひとつでいろいろ楽しんでいただけます。

”CODE11.59”。その名の通り、大胆に進化するジェンダーレスウォッチ、これからの新作が今から楽しみですね。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
ロイヤルオークばかりに目が行きがちだと思いますが、CODE11.59(正式名称:コードイレブン・フィフティーナイン)の魅力に少し触れていただけましたら幸いです。

このブログ記事を読んで気になられた方は、ホームページの写真だけではわからない、この質感と重みを是非一度お試しになっていただきたいです。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。

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