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稀少?不人気?Ref.116613LB フラットブルーダイアル 今後の動向は?

2021-03-23 11:30

ご覧頂きましてありがとうございます、銀座エバンスの福永です。
今回は話題は、ロレックス サブマリーナーデイト Ref.116613LB、通称「青サブ」のレア文字盤についてご紹介いたします。

伝統の青サブ

と、その前にRef.116613LBについて簡単におさらいを。
Ref.116613LBは同LN(黒ダイアル・黒ベゼル)と共に、2009年にRef.16613の後継モデルとして発売され、そのモデルチェンジの主な内容は、外装面における大幅な改良であったと言えます。
ラグ幅が拡大され安定感のあるケースフォルムに、無垢材を用いたブレスレット、サイズ調整が容易に行えるクラスプは堅牢さを増し、ロレックスらしく実用性の向上は必須とし、それと同時に質感を大幅に高め、いかにも高級機らしい佇まいとなりました。

その後、2020年9月に後継モデルにあたるRef.126613LBが発売されたことで、Ref.116613LBは一世代前のモデルという事になりましたが、両者の外装面における大きな差は無く(ケースサイズが1mm拡大というものはありますが、これはケースフォルムの見直しであると捉えられます)、モデルチェンジの主な内容は、搭載されるムーブメントがCal.3235と新世代のものへ置き換えというものでした。
結果としてRef.116613LBは、発売から12年経った現在でもその印象は決して古びて映らず、完成度の高さから現行のモデルのRef.126613LBと遜色の無い、魅力に溢れたモデルであると言えます。

フラットブルーダイアルとは

Ref.116613LBの生産期間に関しては2009年から2020年まで、11年間に渡り生産されましたが、その初期型とも言える2009年から2013年にかけて生産されたダイアルこそが今回ご紹介する通称「フラットブルー」であり、この時代ならではの特徴が見て取れます。

Ref.116613LB 初期ダイアル

一般的に青サブといえば、光を受けて輝くサンレイ仕上げのダイアルが特徴ですが、この年代のRef.116613LBにおいては艶を抑えたラッカー仕上げのダイアルが採用され、その色味や質感から「フラットブルー」や「パウダーブルー」と呼ばれています。
奥行きの無い平面的なペタッとした色味は、次世代モデルを象徴するセラクロムベゼルの質感に通じるものがあり、まさに新しい時代の青サブの姿を提示されかのようでした。

Ref.126613LB 初期ダイアル

しかしながら、従来の青サブのイメージから、いささか距離を置いた雰囲気のダイアルは多くの支持を得られず、4年ほど生産された後、サンレイ仕上げのダイアルへと変更されることになりました。

左:初期ダイアル2009年~2013年 右:中後期ダイアル2014年~2020年

同じサブマリーナーデイトにおいても黒いダイアルに関しては、長きに渡りラッカー仕上げが採用されていますが、その最たる理由は発色の良さ、そして高い視認性を両立する上で、最も生産効率に優れたダイアルであるためと言えます。
一方で、青サブに関してはプロフェッショナルモデルでありながら、装飾性の高さを望まれるモデルという側面を持ちます。
青サブを手にする多くのユーザーが望むもの、それは美しいと言う点においての分かりやすさです。
その最たる要素が、光を受けて輝くサンレイ仕上げのダイアルという点において疑いの余地は無く、それは店頭での商品の動向を見ても明らかなものでした。

2021年はトレンドの転換点になるか

時は流れ2020年、ロレックスはオイスターパーペチュアルのモデルチェンジに伴い、カラフルなラッカー仕上げのダイアルを多数投入しました。
その発色は、はっとさせられるほどに美しく、白や黒が主流であったラッカーダイアルの新たな可能性を示唆させるに充分な出来事でした。
また、その人気の高さは並行市場、中古市場における価格推移においても顕著なものがあります。

従来、ロレックスにおいて国内参考価格を超えてプレミアム価格となるモデルはデイトナやGMTマスターⅡ、そしてサブマリーナーなど所謂スポーツロレックスがその筆頭でしたが、ラッカーダイアルのオイスターパーペチュアルの発売によって、その領域はさらに拡大されました。

そこで再び注目が集まるのが、過去の隠れた名作ではないかと考えられ、Ref.116613LBフラットブルーも含まれるでしょうし、とりわけスポーツロレックスの稀少モデルの優位性は高い状況には変わらず、言うなればこのフラットブルーが、まだまだ過小評価されているのではないかとさえ感じます。

2000年代の新たなスタンダードとして採用が始まったセラミック素材、その幕開けと共に生み出されたフラットブルーダイアル、青サブのターニングポイントに生み出された稀有なダイアル、その動向からは目が離せそうにありません。

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