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ポルトギーゼ クロノグラフ/IWC

2021-03-08 10:00

皆さまこんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日は、IWCを代表的するコレクションのひとつ、ポルトギーゼから “ ポルトギーゼ クロノグラフ ” の中古品をご紹介させていただきます。

ポルトギーゼ クロノグラフ シルバー文字盤/青針 Ref.IW371446

ポルトギーゼの始まり

1868年に設立されたIWCにおいて、ポルトギーゼが誕生したのは1939年のこと。ポルトガル人の商人からの「マリン・クロノメーター級の高精度な腕時計を」 、との依頼を受けて開発されたそうです。

そして、高精度な時計を実現するために搭載された機械が、ポルトギーゼの特徴でもある懐中時計用のムーブメント。懐中時計用の機械を使用しているということもあり、その当時としては大型のモデルとなり、また軍用ではなく一般向けとしてこれほどの大きさの時計を製作するということが非常に稀なことだったようです。

30~35mm程の大きさが主流だったこの時代、ポルトギーゼは42mmと異例の大きさでした。この大きさもあってか、当時ポルトギーゼはあまり受け入れられず、その後、販売数・製作本数ともに小さな規模での展開となり、一度市場から姿を消します。


ポルトギーゼの復刻

再びポルトギーゼが発表されたのは、1993年。IWC創業125周年の記念モデルとして復刻されました。

このとき、ポルトギーゼの認知度は高まり、それとともに人気も上がっていきます。記念モデルとして本数限定での生産でしたが、これがきっかけとなってその後はポルトギーゼはIWCを代表するコレクションとなっていきます。

現在では「オートマティック」や「クロノグラフ クラシック」、「ヨットクラブ クロノグラフ」など、様々なモデルが展開されています。

ポルトギーゼ発表当初はその大きさがネックになっていましたが、時代の経過とともにどんどん時計の大型化が進んでいくことで、より受け入れられ易い状況もあったのではないかと思います。

現在、40mm以上の時計が主流ですから、今となってはポルトギーゼはほど良く着けやすい大きさと言えます。

ポルトギーゼ ハンドワインド  Ref. IW545404

ポルトギーゼ クロノグラフの登場

今回ご紹介するのは、様々なモデルがあるポルトギーゼコレクションの中でも一番の人気者 “ ポルトギーゼ クロノグラフ ” です。

ポルトギーゼ クロノグラフが発表されたのは1998年。このモデルの登場によって、さらにたくさんの支持を得られるようになりました。自動巻きが採用されて、手巻きモデルのクラシカルなデザインの中にスポーティさが加わり、よりシャープな印象に。若い世代の方にも人気のモデルとなりました。

こちらのモデル、縦目の2カウンタークロノグラフで、センターの細い針がクロノグラフ針、12時位置のインダイアルが30分積算計、6時位置のインダイアルが秒針となっています。また、特徴的な点はベゼルがとても薄く、その分文字盤を大きく取っている点、インナーリングの目盛りが1/4秒単位で刻まれている点です。文字盤の面積が広くなっていることにより、実寸より時計自体が大きく感じられ、目盛りの細かな刻みによって締まった印象です。全体のバランスが絶妙。

ポルトギーゼ クロノグラフ シルバー文字盤/金針 Ref.IW371445

ポルトギーゼ クロノグラフ シルバー文字盤/青針

現在エバンスでは中古品として、ポルトギーゼ クロノグラフの < シルバー文字盤/青針 > 仕様モデルをご用意しており、2011年発表モデルで現在は生産が終了されているタイプとなります。

ご存知の方は多いと思いますが、ポルトギーゼ クロノグラフのシルバー文字盤には2タイプの仕様があります。所謂「 金針 」と「 青針 」です。

その名の通り、長短針と秒針、インデックスのカラーリングがゴールドとブルーの2パターンあるのですが、この少しの違いが実際に見てみると思っている以上に雰囲気の違いとして感じられます。個人的な感想は、青針がスポーティーでスマートな印象。金針がドレッシーで落ち着いた印象でしょうか。それほど、カラーリングの違いが印象の変化に影響しています。

今回は < 青針 > のご紹介です。
中古品ですので微細な傷は見られますが、純正のストラップも含めて使用感少なめの良好な状態です。付属するボックスは現行モデルと同様のタイプ。以前のボックスは経年劣化しやすい素材でしたが、現在は外箱は厚紙、内箱はカーフが使用されていて携帯用ケースとして持ち歩くことも出来て機能性もばっちりです。

ポルトギーゼ クロノグラフ Ref.IW371446

純正のアリゲーターストラップはネイビーカラー。明るすぎない色合いで状態も良好です。

メーカーギャランティ・ボックス・取り扱い証明書が付属。
ボックスはカーフ素材でお出掛けの際など、携帯用ケースとして持ち歩くことも出来ます。

現行モデルとの違い

先ほど少しご案内した通り、ご紹介品は一世代前のモデルで、2019年には現行モデルである『 Ref.IW371605 』が登場しています。

そこで、簡単に現行モデルとの違いを見て行きたいと思います。

一番大きな違いはムーブメントです。現行モデルから自社製ムーブメントへ切り替わり、パワーリザーブは44時間から46時間と延びました。それに伴い、裏蓋がシースルー化されムーブメントを見ることが出来るようになっています。

また、文字盤のインデックスは「 エンボス加工 」から『 アップライト・インデックス 』へ変更されています。他にもバックルのデザイン変更も見られます。

やはり新型。改良されておりますが、そのぶん価格面もアップしています。そんな点も踏まえて、いろいろとご検討されてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、現在弊社では2011年モデルの『 ポルトギーゼ クロノグラフ ブラック文字盤 Ref.IW371447 』の中古品もございます。シルバー文字盤とはまた違ったかっこよさです。ご興味のある方はぜひ見比べにいらしてください。

ポルトギーゼ クロノグラフ ブラック文字盤 Ref.IW371447 (中古)


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