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技術の塊:IWC パイロット ドッペルクロノグラフ

2019-04-09 12:57

ブログをご覧の皆様こんにちは、銀座エバンスの福永です。本日はIWCのパイロットドッペルクロノグラフをご紹介いたします。

IWC伝統のパイロットウォッチに複雑機構であるドッペルクロノグラフ(スプリットセコンドクロノグラフ、ラトラパンテと同義)を搭載した、パイロットウォッチのトップモデルをご紹介いたします。通常のクロノグラフが一つの経過時間を計測するのに対して、ドッペルクロノグラフは2本のクロノ秒針を備えることで、異なる二つの経過時間の計測を可能にしており、それは機械式時計における最高峰の技術の一つに数えられます。

Ref.3713
USED

パイロットドッペルクロノグラフのダイヤルデザインは、同時期にラインナップされていたマークXV(15) をベースにしています。
均整の取れたアラビアインデックスにストレート形状のバトン針の組み合わせは、パイロットウォッチに求めらる高い視認性を確保すると同時に、端正な表情を与えています。

2019年4月現在、IWCのパイロットウォッチはマークXVIII(18)世代となっており、時代と共に改良が重ねられたパイロットウォッチは、細部に渡り高級感と少々押しの強いデザインに舵を取ってきています。
そのテイストを時代が迎合する一方で、IWCはマークXVIII(18)にマークXI(11)のテイストのダイヤルを組み合わせたトリビュート・トゥ・マークXI(11)を1948本限定で生産し、好評を博しているのもまた事実です。

IWCに限らず様々なメーカーが過去の名作を復刻させ、注目が集まる今だからこそ、時代を経た物だけが持つ独自の雰囲気を見直してみるのも、また面白いかもしれません。

パイロットドッペルクロノグラフを印象付ける要素として、直径42mmのケースに対して厚みが強調されたケースフォルムがあります。
複雑機構であるドッペルクロノグラフ、そしてパイロットウォッチの要とも言える対磁性能を保持する為のインナーケースを包み込んだ設計からは、限られたスペースに機能を凝縮したIWCの技術力の高さを感じる事が出来ます。

また、時計の重要なパーツとしてブレスレットの存在がありますが、この点においてもIWCの技術力の高さがはっきりと証明されています。
長さ約5mmのコマが連結されたブレスレットは、極めて滑らかな表面処理とスムーズな稼動を実現し、気持ちの良い手首へのフィット感があります。
コマの連結にはネジを一切用いない構造は、長年の使用に伴うネジの緩みや劣化を防ぐ役割も果たしています。
さらに、バックル内側には、本来ムーブメント等に施されるペルラージュ装飾が用いられ、普段は目に付かない箇所への配慮やこだわりを感じる事が出来ます。

最後になりますが、今回ご紹介のパイロットドッペルクロノグラフは、当時のボックスや冊子、調整ピン、タグ、そして国際保証書に至るまで、付属品がしっかりと揃っています。
夜光塗料はトリチウム、リューズは魚マークと当時の仕様のまま維持されています。
今となっては希少なパイロットドッペルクロノグラフ、折角ならば条件の良い固体をぜひ手にされて下さい。

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