「地平を切り開くエッセンス：パシャ」2014年5月16日

ブログをご覧の皆様こんにちは銀座エバンスの福永です。
本日はカルティエのパシャをご紹介いたします。
パシャの誕生は1943年にまで遡ります。原型となる防水仕様のラウンドケースは、モロッコの太守エル・ジャウイ公が、プールでの使用を前提にカルティエに依頼し生み出されました。

パシャ(USED)
Ref.W3007556


1985年には43年当時のデザインを踏襲した市販モデルが発表されました。ラウンドケース、チェーンで繋がれたリューズガード、風防を保護するグリッドプロテクターなど、特徴的な意匠を織り込んだ至極エレガントなスポーツウォッチとして生み出され、パシャはカルティエウォッチの新たな地平を切り開くこととなりました。
また、太守の意味である『パシャ』がモデル名として採用されています。

グリッドを外して頂くと、パシャのもう一つの表情をお楽しみ頂けます。
本来、水中での使用において風防を保護するグリッドは、現代においては類まれな装飾の一つとしての役割を有しますが、それを外すことにより雰囲気を一変させスタンダードなドレスウォッチとしてお使いいただけます。

グリッドは専用の工具を用いてスムーズに着脱が可能です。
カルティエウォッチは後世に語り継がれるモデルが揃いますが、スポーツウォッチをこれほどまでにエレガントに仕上げたモデルは他にはなく、時計愛好家にとって必携の一本ではないでしょうか。
お使いになられる場面によって、まるで異なる二つの表情を楽しませてくれるパシャ、ぜひご検討くださいませ。