「洗練への希求と努力：ベニュワール アロンジェ」2012年9月5日

こんにちは。エバンスです。
本日ご案内する時計は、非常に珍しく、発売当時こそ店頭に並んでいましたが、現在では全く出会う事が少ないコレクターズアイテムです。（女性物としては珍しいです）
YGモデル、RGモデルは時々みかける事がありますが、WGモデルは格別です。

カルティエ　ベニュワール アロンジェ with ダイヤモンドです。
Ref.WB514231

この時計は、1912年のモデルベニュワール（西洋浴槽）が原型で、その後1968年のマキシオーバル、そして2000年発表のベニュワールアロンジェへと形を変えて進化してきました。（実際には、1999年のコレクションで、ピンクダイヤモンドを装飾したプレモデルが先行発売されました）

アロンジェの開発最終決定までに約2年もの長い年月が費やされており、文字盤の12時と6時が湾曲している為に、プリントが上手くいかない事や文字盤の仕上げなど、あらゆる試行があり、カルティエの本気度が窺えるトップエンドのモデルになっています。
生産本数も非常に少なく500本とカルティエが発表しており、当時では珍しく、made in france の刻印が6時位置にプリントされています。これは、全体の60％以上がフランスで作られた時計にしか与えられない事。

今回、過去の記事を調べ、写真に載せましたパシャ32ｍｍベゼルグリットダイヤモデルのピンクダイヤとダイヤモンドの価格を比較してみると、何と倍以上の価格設定になっています。

それを考えると、ベニュワールアロンジェピンクダイヤモンドの定価が当時で1400万円しており、単純計算しても600万円以上してもおかしくない計算になります。

この時計ですが、2008年に日本国内正規店で販売され、箱、ギャランティー全て揃った完全未使用品です。新品、未使用品のベニュワールアロンジェダイヤモンドが手に入る最後のチャンスだと思います。