「スマートな反転構造:カルティエ C.P.C.P. TANK BASCULANT」2012年4月13日
2012-04-13 23:53
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こんにちは、福永です。
本日はカルティエのコレクションプリヴェから、タンク・バスキュラントをご紹介いたします。
1931年に原型となるモデルが発表され、反転構造というギミックを備えながらも、実にスマートな出で立ちのタンク・バスキュラント。
こちらは現在では生産終了となった、コレクション・プリヴェに属するモデルです。
機械式時計が花開きし20世紀初頭、カルティエはサントスやタンク、トノーなど現在に通じる時計デザインの基礎を築き上げました。それと同時にエドモンド・ジャガーの手掛ける高品質ムーブメントの占有権を持ち、名実共に最高品質の時計製造を行っていました。
機械式時計の製造におけるカルティエの精神を21世紀に伝承する、そこにコレクション・プリヴェ・カルティエ・パリの真意があり、卓越した職人技を堪能出来る希少なモデルとも言えます。
手前
Ref.W1531951(18KYG)
普遍的な魅力を持つイエローゴールドモデルです。
往年のタンクを想起させるクラシカルなスタイルを、より一層引き立たせるスタンダードなモデルです。
奥
Ref.W1536551(PT/18KPG)
2002年に限定100本で生産された希少モデルです。
プラチナをベースに反転構造部分にピンクゴールドを配する事により、薄型ケースの中に立体的な表情を与え、さらには美しく均整のとれた文字盤を額装しているかのような佇まいを感じさせてくれます。
ケースを反転させた際には裏蓋から、フレデリック・ピゲベースの手巻ムーブメントの精緻な姿をご覧頂けます。
また、カルティエの美しさの追及はケースのフォルムや文字盤だけにとどまらず、台座となる内側にまでも徹底されています。
カルティエの特徴的な2Cモチーフを一面に敷き詰め、その繊細なエングレーブは普段目に付かない故に、所有者だけが密かに楽しめるものとなっています。