一つの時計と向き合ってみる【アーミンシュトローム グラヴィティイークォル フォース ジャングルグリーン】
2026-04-07 11:00
ブログをご覧の皆様こんにちは、銀座エバンスの福永です。
今回ご紹介する時計はアーミンシュトロームのグラヴィティ イークォル フォース ジャングルグリーンです。

アーミンシュトロームとは
アーミンシュトロームについては1967年に、スケルトナイザーの第一人者であるアーミンシュトローム氏によって設立されたブランドですが、2008年には創業者の意思を継ぐセルジュ・ミッシェル氏がオーナーとして、クロード・グライスラー氏がディレクターを務めマニュファクチュールとして新たな体制を整え現在に至ります。

アーミンシュトロームについては2008年以前、それ以降で製品の方向性が大きく異なり、同一のブランド名でありながら異なる二つの顔を持つことでも知られています。
初期のアーミンシュトロームについては、スケルトナイザーとして自身のブランドの時計製作の他、ブランドを越えてスケルトンモデルのダイアルやムーブメントの加工も手掛けていたことでも知られています。その一例としてオメガ スピードマスター アポロ11号月面着陸25周年も彼の手によるもです。

新生アーミンシュトロームとSYSTEM78
現在のアーミンシュトロームに関しては、スケルトナイザーとしての氏の意思を継ぎ、ムーブメントは設計段階から骨格を構造を露わに、ダイアルと一体となったデザインを特徴としています。

また、新生アーミンシュトロームを象徴するものとして「SYSTEM78」があります。
「SYSTEM78」 についてはセルジュ・ミッシェル氏とクロード・グライスラー氏の生まれ年が1978年であったことに由来するネーミングで、アーミンシュトロームらしいビジュアルに加え、新たな経営体制のもと革新的な機構を取り入れた時計作りを行うシリーズとして位置づけられています。

グラヴィティイークォル フォースの革新的な特徴としては「ストップワーク・デクラッチ・メカニズム」と呼ばれるものがあります。これは主ゼンマイの力を一定に保つことで時計の精度を向上させるもので、時計の歴史上初めてアーミンシュトロームが自動巻きに取り入れ製品化させたものとなります。

コンブレマインという特別
グラヴィティ イークォル フォース ジャングルグリーンを特別な存在にしている印章的な文字盤ですが、こちらは独立時計史であるカリ・ヴティライネン傘下のコンブレマインによるものです。
コンブレマインと言えば、ヴティライネン氏が自身のブランドの為に立ち上げた文字盤メーカーですが、現在ではモリッツ・グロスマンやキクチナカガワ、ルイヴィトンのハイエンドモデルなど、極めて高い審美性を望むメーカーの要望に応える文字盤製作を行っています。
グラヴィティ イークォル フォース ジャングルグリーンに採用された文字盤もまた、手作業で仕上げられた緻密なギョウシェと極めて発色の良い仕上げが、ハイエンドウォッチの風格を与えています。

神は細部に宿る
最後にアーミンシュトロームを語る上で忘れてはならない要素として、ムーブメントそして外装面に至るまで徹底した仕上げが施されている点があげられます。

存在感ある独自の設計を持ったムーブメントにはスペックが緻密に浮き彫りされ機械然とした硬質な印象を受けますが、一方で浅く繊細に施されたジュネーブ仕上、そして美しく磨き上げられたエッジの面取りなど、人の手による温かみを感じさせてくれる要素が内在します。
外装面においてもケースの造形は大胆かつ繊細で、シリンダー状のケースと歪みなく磨き上げられたベゼルのコントラスト、複雑な面構成のラグと連続する意匠を持った尾錠もまた、丁寧な仕上げが施されています。

今回のブログをご覧いただき、アーミンシュトロームに興味をもって頂けましたら、ぜひ一度その魅力に触れてみてださい。
グラヴィティイークォル フォースの在庫状況はこちらからご確認いただけます。

