オットジョルニ~PAM00915~
2024-12-17 11:00
エバンスブログをご覧の皆様こんにちは。
早いもので今年も終わりを迎えようとしております。一年を振り返りどのような年となりましたでしょうか。
色々と整理してスッキリとした状態で年末を迎えたいですね。
さて、今回はパネライからルミノールベースRef.PAM00915( SOLD OUT )をご紹介させて頂きます。
ルミノールのサンドイッチ文字盤仕様であり、デザインと実用面の両方を兼ね備えたモデルです。
最後までお読み頂ければ幸いです。
①パネライ
デカ厚時計の代名詞として有名な時計メーカーのパネライ。イタリア生まれのブランドであり、目を惹くデザインとスイスの時計製造技術が融合した人気ブランドです。
出自が軍用時計という点や、ブランドの歴史が多くの謎に包まれている事なども人気の要因と言えます。
元々、イタリア海軍特殊部隊の為に設計された防水時計であった為、堅牢な作りと視認性の良さに定評があります。
大振りなリューズガードが付いている「ルミノール」をはじめ、パネライ腕時計の始まりであるクラシカルな「ラジオミール」、ダイバーズウォッチの「サブマーシブル」、エレガントな「ルミノールドゥエ」など、魅力的な商品ラインナップを揃えています。
そんなパネライの魅力の一つとして、サイズの大きさが挙げられます。
基本のサイズは44mmと他ブランドに比べ大きく、その存在感は抜群です。ケースの大きさ故にガッシリとした体格の人でないと似合わないと思われがちですが、腕に乗せると以外にもしっくりきます。
重厚感のあるクッションケースに視認性の優れた文字盤が合わさり、絶妙なバランスを有しています。
デカ厚ブームが過ぎた現在でもパネライは44mmの定番サイズが良いというファンは多く、根強い人気を誇っています。
時計だけ見ると特徴的ではあるものの、カジュアルでもスーツ姿でも似合ってしまうのは不思議なものです。
これもイタリアの高いファッション性とパッションが生み出した賜物でしょうか。
また、交換用ストラップも革、ラバー共にカラーや素材違いなどバリエーション豊富ですので付け替えてお楽しみ頂けるのもポイントとなります。
2018年頃より、現CEOのジャンマルク・ポントルエ氏が就任以降、サブマーシブルを中心としたラインナップや体験付のコレクションを発表するなど、革新的なことにチャレンジをしています。
2025年はどのようなモデルがラインナップされるのでしょうか。今後の商品展開にも注目です。
②P.5000キャリバー ルミノール オットジョルニ (8日間巻き)
今回ご紹介させて頂くルミノールにはキャリバー「P.5000」というムーブメントが搭載されています。
こちらの機械は8日間巻というロングパワーリザーブの自社製手巻きムーブメントです。
所謂8デイズと呼ばれる機能であり、現行のパネライではイタリア語で8日を意味する「オットジョルニ」と文字盤に表記されています。
手巻きモデルにおいてゼンマイをフルで巻き上げた後、一週間以上も動き続けるというのは非常に利便性の高い機能となります。
これはゼンマイを収納する香箱を2つ搭載した「ツインバレル」という構造により実現しています。
ひと昔前までの時計はパワーリザーブというと40時間前後が主流でありましたので、驚異的な持続時間と言えるでしょう。
そんな8日間のパワーリザーブですが、パネライウォッチの中でも重要な要素として歴史に登場しています。
イタリア海軍からの要請を受けミッションウォッチの開発、納品を行っていたパネライは1940年代初頭に入るとアンジェリュス製のムーブメントを採用することになります。
こちらは8日間のパワーリザーブを誇っていた機械で、腕時計の重要な部品であるリューズの消耗を抑え、全体的に防水性を高める事を可能にする為に搭載された経緯があります。
過酷な条件下で使用するミッションウォッチを開発し、納品していったパネライはイタリア海軍の信頼を勝ち得ていく事になりました。
近年では各メーカーがこぞってロングパワーリザーブのモデルを発表しており、時計界ではトレンドの1つとなっていますが、そこにいち早く着目していたメーカーの一つがパネライと言えるでしょう。
現在ではトレジョルニ(3日間巻き)やオットジョルニ(8日間巻き)、さらにはディエチジョルニ(10日間巻き)といったモデルに至るまでラインナップされています。このようなロングパワーリザーブを得意としているのはパネライの軍用時計の歴史が大きく関係しています。
③Ref.PAM00915
それではここで実機のご紹介です。
パネライならではの特徴的なクッションケースで目を惹きながらも、シンプルな文字盤が合わさり使い勝手の良いモデルです。
夜光はヴィンテージ加工を施したスーパールミノバを採用している為、味わいのある雰囲気が出ています。
ポリッシュ仕上げのケースと、艶消しで仕上げたリューズガードのコントラストが美しく、男らしさも感じさせますね。
裏蓋はシースルーバックとなっており、内部の機械が見える仕様となっています。ムーブメントは分厚いプレートで覆われており、パネライの屈強な一面が垣間見れる機械とも言えるのではないでしょうか。
また、防水性は300mを確保していますので雨の日でも安心です。日常使いでは100m防水もあれば十分なところですが、イタリア海軍と密接な関係を持っていたパネライならではといったところです。
カレンダー機能の無いノンデイト仕様なので、日付を合わせる手間もなくシンプルな操作性も魅力です。
革ベルトの色や素材もお好みで合わせやすいでしょう。夏はカウッチューに付け替えてスポーティーな印象に仕上げても良いですね。
ストラップを複数お持ち頂いて、付け替えてお楽しみ頂くと気分が変わり楽しいのではないでしょうか。
手巻きモデルですので、機械式腕時計の醍醐味であるリューズの巻上げ操作をお楽しみ頂けます。リューズを巻き上げる度に愛着も湧いてくる事でしょう。
8日間巻きのムーブメントは週に一度巻き上げれば一週間以上動きますので非常に便利です。
今回ご紹介のシースルーバック仕様は生産期間が一年間程と短く、中古市場でも目にすることが少なくなってきているので今後稀少になっていくのではないでしょうか。
パネライファンの方も、これから購入を検討している方にもおすすめです。
④まとめ
パネライの十八番とも言える8日間巻きモデルをご紹介させて頂きました。
初めての方にはもちろん、これまでパネライを着用してきた方にも一周回って良いなとお感じ頂けるモデルだと思います。
ブログ掲載時には既に販売済みとなってしまいましたが、再度入荷した際にはぜひともご覧頂ければと思います。