「理想の時計を求めて:ラルフローレン RLスポーティングクロノグラフ」2017年1月17日
2017-01-17 12:38
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ブログをご覧の皆さまこんにちは、銀座エバンスの福永です。
世界で最も知名度の高いラグジュアリーブランドの一つである、ラルフローレンが手掛けるスポーティングクロノグラフをご紹介いたします。
ラルフローレンが時計業界へ参入を果たしたのはリシュモングループと合弁会社を設立した2007年まで遡ります。
自身が時計愛好家というラルフローレンにとって、自らの名を冠した時計を作ることは、理想を具現化すると同時に、服飾を中心としたコレクションに欠けていた最後のピースを埋め込む事でもあったのでしょう。
また、時計という極めて特殊な製品を作るにあたり、高級時計市場の牽引役とも言えるリシュモングループと協調する事で豊富な資源を活用し、見かけだけにとらわれない高級時計市場で十二分に通用する製品を実現させています。
2009年に発表された古典的でユニークなスティラップコレクションからスタートしたウォッチコレクションは、次第にラインナップを拡大し2012年にはスポーティングクロノグラフが発表されました。
デザインのモチーフはヴィンテージカーの蒐集でも知られる同氏ならでは、1950~60年代の年代のフェラーリレーシングカーのフォルムと色からと言われています。
機能を形へと転換させるレーシングカーと、装飾品でありながら極めて緻密な工業製品である腕時計は、どこか通じる部分が感じられます。
時計の心臓部とも言えるムーブメントには、ジャガールクルトが手がけるCal.RL750が搭載されます。2003年より製造が始まったムーブメントをベースに採用する事で、製品としての安定性を獲得しました。
一方で高額な新機種を避ける事で、広く訴求できる販売価格を実現させました。
ケース・ブレスレットの素材にはジルコニウムセラミックを採用し、またブレスレット中央部の赤いパーツに関してはラバーを採用しています。
素材は異なれど、双方の質感を合わせる事で、統一感を生み出しています。
なお、ブレスレットの形状はオーソドックスなタイプで、開閉はプッシュタイプの観音開きと、装着感に優れた設計がなされています。
時計をはじめヴィンテージカーなど多岐に渡り相当なコレクターとして知られる同氏ですが、自身の好きが高じてプロデュースしたかのようなウォッチコレクションの数々は、ビジネス的な側面は当然持ち合せながらも、自身の経験、そして造詣の深さからくる拘りを製品に投影できる割合が他メーカーに比べ著しく高く、趣味を突き詰めた、ある種贅沢な時計を作り出すに事に至っているようです。
高級時計は数あれど、他とは異なる価値観で生みだされるラルフローレンのウォッチコレクション、是非一度お試しください。