「Edouard Koehn デジタル時計」2012年2月16日
2012-02-16 00:02
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こんにちは、福永です。
本日はアンティークモデル、エドゥアール・コーエンのデジタル時計をご紹介いたします。
さて、このユニークな時計の作り手であるエドゥアール・コーエンですが、同氏はザクセン-ヴァイマル-アイゼナハ大公国の宮廷付きウォッチメーカーを経て、1859年にはジュネーブへ移住しパテック・フィリップに入社、その後は同社で技術主任を務めるまでの人物でした。
1891年には19世紀最高のと時計師と称される、ロベール・エクグレンのアトリエを引き継ぎ、自身の銘で超薄型時計や複雑時計の製作を始めました。こちらのモデルは裏蓋の刻印から同時代製作のモデルと考えられます。
懐中時計から腕時計へと時代がシフトする黎明期に製作されたであろう同モデルは、現在でも趣向性の高い一部の高級モデルに用いられる機械式デジタル表示機構を搭載しており、そのムーブメントにおいてもジュネーブシール取得という、コストを顧みない贅沢な仕様となっています。
歴史的な資料価値も考えられる拘りの逸品を、ぜひご自身の腕元でお愉しみ下さい。