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中古市場で未だ過少評価される“お買い得時計” 5選

2023-10-02 11:30

エバンス オンラインシップ担当の大貫です。

コロナ禍で “時計は資産” のイメージが出てきたことで一部モデルではパイパーインフレのごとく高騰したことは記憶に新しく、ニュースやSNSでご存じの事と思いますが、急激な値動きの反動もあり大きく後退。逆に他のブランド・モデルにおいては、物価高や需要の変動、円安といった要因で中古商品は一部を除き、全体的に価格が上昇しています。

基本的に中古市場では需要と供給のバランスによって相場が決まりますが、2023年9月の時点では海外での需要が高く、日本国内の在庫が海外へ流通し、結果国内供給量が少なくなったことで国内の相場が上昇するという流れになっています。

今回は既に生産終了となっているモデルで、未だ価値が過少評価され、今後の中古市場で上昇ポテンシャルがある商品をご案内したいと思います。

※ 2023年9月時点の相場となりますので、予めご了承ください。

[パネライ]ルミノール・クロノ
“エルプリメロ”搭載モデル

市場相場:90~100万円前後
モデル:【PAM00072】【PAM00074】【PAM00121】【PAM00122】

1999年に限定モデルで登場し、2000~2003年に定番コレクションとして販売されたパネライとゼニスのコラボモデル。

ゼニス社の名機「エル・プリメロ」を搭載している点が最大の特徴。パネライとしては小径となる40mmのケースサイズで展開され、ケースと一体化したプッシュボタンのデザインもユニークです。定番モデルではステンレスとチタンの2種の素材を巧みに組み合わせいます。

限定モデルは別として、定番コレクションはまだまだ購入しやすい。エルプリメロ搭載のロレックス・デイトナが高額で取引されているのは周知の通り。

ルミノール・クロノグラフ「エルプリメロ」は、 生産期間が短く、定番品とはいえ生産数も比較的少ない時計。100万円以下で購入できるチャンスは短いかもしれません。

ルミノール クロノ エルプリメロ 「PAM00122」

[ブレゲ]タイプXX

市場相場:70~80前後
モデル例:【3800ST】 【3820ST】 【3820TI】など

軍用パイロットウォッチが元となるタイプXX(トゥエンティ)コレクション。フランス海軍航空部隊のために1950年代に設計された「タイプXX」。飛行中の連続した時間計測のために必要とされたフライバック機能をもつクロノグラフモデルです。

生産終了となっていますが、息の長いロングセラー品として、人気のモデルでした、ラインナップとして「アエロナバル」と「トランスアトランティック」が展開され、ケースの素材やベルトの仕様などバリエーションが幾つかあります。

ブレゲにおいて同時期に展開していたマリンスポーツ系の「マリーンⅡ ラージデイト」では、ステンレス製ケースのラバーベルト仕様で中古相場は170万円前後。こちらのマリーンに比べると、タイプXXの相場は80万円前後と非常にリーズナブルです。

マリーンⅡ ラージデイト

[タグホイヤー]カレラ ホイヤー01 セラミック

中古相場:40万円前後
モデル例:【CAR2A90】【CAR2A91】【CAR2090】など

タグホイヤーが2015年に開発した「ホイヤー01」を搭載したモデル。自社製の自動巻きクロノグラフ・ムーブメントやスケルトン仕様の文字盤、セラミックベゼルが特徴となっており、現在は生産終了。

特にお勧めはセラミック製ケースを採用したモデル。艶の有り無しや、ケースサイズなど微妙なバリエーションはありますが、ベルトも含め「オールブラック」となるデザインに加え、全体的に傷がつきにくい。

スケルトンダイアル、自社製クロノグラフ、ハイテクセラミック素材を採用し、高級時計にふさわしい仕様で国内定価は80万円以上。中古ではまだまだ値ごろです。

カレラ ホイヤー01「CAR2A91.FT6071」

[ジラールペルゴ]ヴィンテージ1945 クロノグラフ

中古相場:45万円前後
モデル:【25990】など

1945年に製作された同社の名作を復刻した「ヴィンテージ1945」。そのクロノグラフ仕様が一押しモデル。デザインも同社のヴィンテージモデルを再現しているだけあって、非常にクラシカル。玄人好みのデザインです。

1999年に発表された世界最小(当時)の自動巻きクロノグラフムーブメントが搭載されており、直径わずか23.3mm。その小径ムーブメントを角形モデルに採用しています。

スモールセコンド仕様の3針モデルもありますが、断然クロノグラフモデルがお勧め。このモデルに限っては、シースルーバックではないところが残念です。

金無垢モデルもリーズナブル

[オメガ]スピードマスター・マークⅡ

中古相場:40万円前後
モデル:【ST145.014】

ダイアル・バリエーションはいくつかありますが、お買い得なモデルは「プロフェッショナル」と同様のブラック文字盤。ロングセラーだった定番「スピードマスター・プロフェッショナル(Ref.3570.50)」の現在の中古相場は60万円前後ですので、比べるとお買い得。

手巻きクロノグラフのCal.861を搭載。文字盤や基本性能は、一世代前のスピードマスター・プロフェッショナルと同様。フラットなミネラルガラスを採用し、タキメーターが文字盤外周に配置。樽型のボリュームのあるケースが特徴です。

1969年に発表されたモデルのため“ヴィンテージ”に属するモデルのため、コンディションによって相場は異なりますが、個人的にお勧めの1本。

スピードマスター マークⅡ「ST145.014」

いかがでしたでしょうか。一例をあげてみましたが、他にも探せばまだまだお買い得なモデルはたくさんあります。

インフレにより、中古時計も気軽に購入できる価格ではなくなってきていますが、視点を変えて時計を探してみると新しい発見がありますし、探している時が一番楽しい期間かもしれませんね。

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