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デイトジャスト徹底比較!③

2021-10-19 11:30

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
本日は徹底比較編のラストを飾る 「デイトジャスト徹底比較!②」の続編である第三弾、6桁の41mmに スポットを当ててお話させていただきます。

Ref.116333とは

2009年に登場した”デイトジャストⅡ”という我々を驚かせたイレギュラーモデルです。2008年に”デイデイトⅡ”が発表されたのですが、私自身まさかデイトジャストまでもⅡが出るとは思わなかったので、このインパクトのある大きめフェイスの登場は衝撃的でした。

しかしさすがロレックス、デイデイトⅡ同様迫力と高級感を併せ持った作りになっており、ビックフェイスブームという時代に合わせた同社にしては珍しいモデルだなと感じます。

素材違いとして、Ref.116333の他、Ref.116334(ステンレスとホワイトゴールドコンビ)、2012年にはオールステンレスのRef.116300が登場しました。(下写真)いずれもブレスレットはすべて三列のオイスターブレスで、留め金は四角いオイスタークラスプとなっており、スポーツラグジュアリーというカテゴリ名がピッタリのモデルですね。

キャリバーはCal.3136で、デイトジャストⅡのためだけに開発・搭載されたムーブメントです。耐磁性のある青色が美しいブルーパラクロム ヒゲゼンマイを備え、新しい耐震装置であるパラフレックスショック アブソーバーも組み込まれました。長年搭載され続けた名機であるCal.3135に改良を加え、5mmアップの41mmというデイトジャストⅡサイズに合わせ、キャリバーも少し大きくなりました。当時の最高技術を結集したキャリバー、それがCal.3136です。

従来の36mmデイトジャスト・Ref.11623系と比べると直径が5mmもアップしただけでなく、ベゼル幅も2mm程広くなりフルーテッドベゼルの刻みも大きくなったので、光に当たった時の輝きもアップしました。

また、ブレスレットは前述した通りオイスターブレスのみの設定なのですが、これは上記のように本体の輝度が増えたため、細かいジュビリーブレスを着けるとやり過ぎ感満載の過剰モデルになってしまうからではと推測します。

文字盤のバリエーションも36mmに比べると少なく、天然石や木などは採用しておらず比較的おとなしめです。数字を表すインデックスは、従来通りバー・ローマ・アラビア・ダイヤで、特にバーは文字盤の大きさに合わせて幅広くなっており、視認性抜群です。ダイヤ枠も大きめのものを採用していたり、アラビア数字インデックスはアップライトなのに対してローマ数字はプリントタイプのものも存在し、今までにない新感覚の文字盤になっています。

このデイトジャストⅡから今や大人気の”グレー×緑縁黒ローマ数字”が登場したんですよ。(上写真)
現在ではあまり見かけなくなった、一度見たら強烈に印象に残るレアモデル、それがRef.11633系デイトジャストⅡなのです。

Ref.126334とは

2017年に、Ref.11633系の後継モデルとして登場した「デイトジャスト41」、現在の最新モデルです。前作と比べて、直径は同じにも関わらずディテールのマイナーチェンジにより、まるで36mmのデイトジャストがそのまま大きくなったかのような錯覚を覚えるほど、スタイリッシュに生まれ変わりました。

ベゼルを前作より細くしたことで、これまでオイスターのみのブレスレットでしたが、細かいつくりの五列のジュビリーブレスレットも仲間入りし、正に”ザ・デイトジャスト”という感じのモデルになりました。(下写真左:Ref.126334(41mm)/右:Ref.116334(41mm)左がこのチャプターでご紹介している新型、右が旧型なのですが、ベゼルとインデックスの幅の違い、ケースのエッジの違い、わかりますか?)

文字盤も種類が増え、従来のバー・ローマ・ダイヤの他、次のチャプター「文字盤いろいろ」でご紹介する、これまでに作りのなかった”シェル文字盤”が登場、アラビア数字文字盤が廃番となっています。まだ種類は少ないですが、これから新しいデザインの文字盤が追加されることと思います。

素材違いとして、Ref.126334の他、Ref.126333(ステンレスとイエローゴールドコンビ)、Ref.126331(ステンレスとエバーローズゴールドコンビ)、いずれもベゼルがギザギザのフルーテッドではなく、つるっとしたポリッシュベゼルも製造しており、型番はRef.126303・Ref.126301となり、ブレスレットも三列のオイスターブレス・五列のジュビリーブレスの二種類存在します。(下写真)

キャリバーはなんと、今までの私の記事で何度も登場したCal.3235!ということは、サブマリーナデイト、シードゥエラー、ディープシー、ヨットマスター(※すべて最新、”12”から始まる型番のモデル)と同じキャリバー搭載ということなんです、デイトジャストは!

この事実を知った時、一年に渡る徹底比較シリーズをやってきてよかったと真剣に感じました。

文字盤いろいろ

こちらは、Ref.11633系の文字盤のご紹介です。41mmの初代だからでしょうね、シンプルなデザインが多いですね。前述したように、ローマ文字はアップライトとプリントの二種類で、文字盤によって高級感やカジュアル感の感じ方が変わるという新感覚なスタイルです。

また、青は二種類あり、上写真で分かるようにバーインデックスは濃い青、アップライトのローマインデックスは薄い青を採用しています。ちなみにオールステンレスのRef.116300も同じ文字盤バリエーションです。

こちらは、Ref.12633系の文字盤のご紹介です。Ref.11633系との比較のため、あえて五列のジュビリーブレスのモデルに絞りました。

今回この記事を書くにあたり、いろいろとリサーチして感じたことは、やはり大きいと存在感・高級感が違うなと感じますし、ブレスやベゼルの形状と素材が違うだけで、同じ41mmでも大きく印象が変わるんです。そして、36mmのようにベゼルにぐるりとダイヤを巻いてみたり、文字盤を華美にしてみたりせず、とても控えめで正統派なモデルなんですよ、デイトジャスト41って。汎用性を持たせたキャリバーのことに気付いた時もそうですが、さすがロレックス!と改めて感服させられましたね、今回は。

おわりに

いかがでしたでしょうか。本編初の第三弾にまで及んだデイトジャスト。トリを飾るには相応しいモデルのご紹介でしたよね。一年間、徹底比較記事をお読みいただき、誠にありがとうございました!

我らが敬愛する偉大なるロレックス社。まだまだこれからいろいろな新作を出して私達を楽しませてくれることでしょう。またその時機会がございましたら、ブログ記事を書いてお知らせいたしますね。

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