エバンスブログをご覧の皆様いつもありがとうございます。今回は腕時計並行輸入店である銀座エバンスから、パネライのオススメ時計を6本ご紹介させて頂きたいと思います。
世の中の男性を魅了する高級腕時計。中でも根強いファンが多いことで知られるのがパネライです。デカ厚ブームの火付け役としても有名で、世界的な俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーや、シルベスター・スタローンなど著名人も多く愛用しています。
日本人には大きいサイズも多いのですが、近年では38mm~42mmと華奢な方でも似合うサイズ感もラインナップされています。
パネライのモデルはその独特なクッションケースや、似たようなデザインも多く好みがハッキリと別れますが、各モデルの特徴や魅力をお伝えできれば幸いです。
パネライとはどんなブランド?
パネライと言えば始まりは軍用時計で有名ですが、ブランドの歴史自体は長い間存在が秘匿されてきました。歴史の大半が多くの謎に包まれているミステリアスな部分もファンの心をくすぐるポイントと言えます。
ブランドの始まりは1860年にまで遡り、イタリアのフィレンツェにあるアッレ・グラツィエ橋からその歴史は始まりました。フィレンツェ初の時計店を開業し、時計の販売だけでなく修理部門も持つ先見の明で大きく事業を拡大させていきました。
フィレンツェ初の時計学校としての顔も併せ持ち、とても歴史のあるブランドです。1916年には強力に自発光する蛍光塗料の「ラジオミール」の特許を取得し、様々な計器に用いてイタリア海軍の信頼を勝ち得ていった歴史があります。
長い間軍事用として活躍をするパネライですが、民間用として登場するのは1993年の頃になります。イタリア市場向けに発表し、1997年にはヴァンドームグループ(現リシュモングループ)傘下となり、世界デビューを果たすまでに至ります。
ブランドのアイコンは「ルミノール」であり、時計好きならよく知っているであろうモデルです。大きなリューズガードとケースが特徴的で一目で見てパネライと分かるモデルです。
パネライの大きな特徴としては以下が挙げられます。
①~視認性の良さ~
パネライのモデルはとにかく視認性の良さが際立ちます。元来イタリア海軍向けに製作されていた為、海中でも見やすくダイナミックなケースにシンプルな文字盤と、デザインがそのまま受け継がれています。余計な機能は入れずにまとめ上げ、高い視認性を確保しています。
②~しっかり光る発光力~
海中でもしっかりと見やすいようにと、蓄光機能を持たせた時計を開発したのがルミノールの評価された理由でもあります。二層構造になっている通称サンドイッチ文字盤が特徴的です。
③~ロングパワーリザーブ~
現在続々と自社製ムーブメントに移行しているパネライは多くのモデルが3日間巻きのパワーリザーブを持ち、長いものですと8日間巻きや10日間巻きなどを実現しています。自社製ムーブメントやロングパワーリザーブを実現する為には高い技術力が必要になります。
モデル解説
それではここからはエバンス厳選の各モデルを見ていきたいと思います。
①ルミノールベース ロゴ Ref.PAM01000
ブランドのエントリーモデルとして人気のある通称ロゴシリーズからRef.PAM01000です。視認性をしっかりと確保した二針のシンプルなルミノールベースです。
PAM00000の後継機であり、2016年に発表されたモデルですが約二年の製造期間と短命なモデルでした。その為、エントリーモデルでありながら稀少なモデルとなっています。
シンプル イズ ベストなフェイスはストラップのカラーによって様々な表情を見せます。ムーブメントは手巻きキャリバーのOPⅠが搭載されています。1998年から使われている名機と呼ばれたムーブメントを搭載した最後のモデルとなります。
自動巻きムーブメント搭載モデルと比べると裏蓋がフラットに近い仕様になっていますので着用時にフィット感を実感できます。パネライの一本目や機械式腕時計の入門モデルとしてもオススメです。
パネライらしさを味わうにはもってこいの一本でしょう。
②ルミノールマリーナ Ref.PAM00104
こちらは自動巻きのルミノールマリーナです。PAM01000はカレンダーが無いですがこちらはカレンダー有のモデルになります。
自動巻きとカレンダー機能を備え、より実用性のあるモデルとなっています。手巻き式の苦手な方にオススメのモデルとなります。
カレンダーには拡大鏡が付いており、見やすくなっていますね。ロレックスでよく目にする拡大鏡とは違い風防の内側に付いているので破損防止も考慮されています。
ケースはフルポリッシュ仕上げで美しい輝きを放ちます。ピカピカに光輝き高級感にも優れており、仕上げが見事です。また、Dバックル仕様ですので着脱も簡単。落とす心配が少ないのも配慮されているポイントですね。
③ルミノール レフトハンド 8デイズ アッチャイオ Ref.PAM00796
左利きの方や、時計を右腕に着用したい方向けのモデルがレフトハンドモデルです。ルミノールは代名詞であるリューズガードが大きく特徴的ですので通常モデルですと左手に着けた時にリューズガードが手の甲に当たり痛いという方も多いかもしれません。
こちらのモデルを左手に着用することでリューズガードが反対にくる為、手の甲に当たることを防げます。敢てレフトハンド用を左手に着けるのもおしゃれではないでしょうか。
パネライでは1940年代から存在をする仕様で、当時のイタリア海軍の潜水部隊が任務をこなす為の機器(コンパスや測深器など)を左手に装着することから、右手に着ける用に製作が始まったモデルという話もそそられる話です。
またこちらはパワーリザーブが8デイズとなり、フルで巻き上げることにより8日間も駆動し続けるのですから便利ですね。
外装面で特筆すると、文字盤は3時位置にスモールセコンドが配置され、青色の8デイズ表記がデザイン性を高めている印象です。裏側はシースルーバックでムーブメントが見えるのは勿論、パワーリザーブ表示も付いているのが嬉しいところです。
④ルミノールマリーナ1950 3デイズ PAM00523
こちらは白文字盤が爽やかな42mmケースのモデルです。パネライでは44mや47mのラインナップが定番ですが、こちらの42mmサイズであれば手首の細い方でもお似合いになるサイズ感です。
ケースはルミノールの1950ケースを採用し、より腕にフィットしやすくなっています。1950ケースとは、パネライの歴史の中でラジオミールからルミノールへと進化をした過程で採用をされたケースデザインとなります。1950ケースのモデルはブランドの中でハイエンドモデルに位置づけられています。
自社製キャリバーのP.9000を搭載し、パワーリザーブは約72時間。短針のみを動かすことができ、ぱっと時間を合わせることが出来ます。
ブラウンのアリゲーターストラップとの相性が抜群です。
⑤ルミノールドゥエ Ref.PAM00674
続いては2016年より発表されたルミノールドゥエシリーズからPAM00674です。パネライらしいデカ厚のデザインから転じて、薄いケースデザインとなっています。
アイコニックなリューズガードを備えながらもブランド史上最も薄く作られ、パーティーシーンにも合うようなモデルになっています。既存の1950ケースよりもケースの厚さを約40%も削減することに成功しています。
ムーブメントは薄型のキャリバーP.4000を搭載しており3日間のパワーリザーブを実現しています。シースルーバックからはオフセンターのマイクロローターを見ることが出来ます。
文字盤は伝統的なサンドイッチ文字盤を採用しており、パネライらしいデザインは失っておらず、シンプルなデザインです。
⑥サブマーシブル 42mm PAM00683
2019年度より独立したシリーズとなったサブマーシブル。今まではルミノールの派生モデルでありましたが、現在ではより注目度の高いシリーズとなります。
現CEOであるジャンマルク・ポントルエ氏が2018年4月の就任直後からサブマーシブルをブランドのアイコンに育てるとの宣言をし、2019年のパネライの新作はサブマーシブルに焦点が当てられました。
今までのサブマーシブルはダイヤルのロゴが「ルミノール サブマーシブル」であったのに対し、新作のコレクションより「パネライ サブマーシブル」に変更になっているので拘りの強さが伺えます。
そんな中発表された「Ref.PAM00683」は42mmケースでサイズ感のバランスが非常に良いです。ベゼルもセラミック製の逆回転防止ベゼルを備えていますので傷に強く耐久性も抜群です。
パネライの誇るプロフェッショナル・ダイバーズウォッチです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。軍用時計が始まりのパネライはその歴史やストーリーに魅力を感じる方も多いと思います。無骨な男らしいモデルが多いのが魅力となりますが、近年ではルミノールデュエやラジオミール1940など、薄型でフォーマルシーンでも使いやすいモデルも発表されています。
「パネライらしさ」という点も残しながら、進化をしていくモデル達は上質な使い心地と実用性を併せ持ち、様々なステップアップを重ねる大人の男性にピッタリではないでしょうか。
今回はラジオミールはご紹介ができませんでしたが、クラシカルなモデルをお探しの方にはおすすめのモデルとなります。単にデカ厚というだけに留まらないパネライの各モデル達の魅力を是非感じていただければと思います。
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