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モデル解説:オイスター パーペチュアル エアキング Ref.116900

2020-07-01 11:00

1940年代から続くロレックスの伝統モデル「オイスター パーペチュアル “エアキング”」。モデル名は「オイスター パーペチュアル」であり、“エアキング”という名称は、いわゆる愛称(ペットネーム)となります。

長い間ロレックスのエントリーモデルとして愛されてきたシンプルデザインの「エアキング」。2014年に一度その名称は消えましたが、2016年に従来のイメージを覆し復活。現代的なデザインと、新たなコンセプトのもと誕生しました。

ロレックス エアキング Ref.116900の特徴

新たなエアキング「Ref.116900」は、“飛行のパイオニアたちと、壮大な飛行史においてオイスターが果たした役割へのオマージュ”として誕生。 文字盤に描かれた「AIR-KING」は、1950年にデザインされた書体となっており、 モデル名に相応しいコンセプトとしてデザインされています。

飛行時間が読み取りやすいように大型化したミニッツスケール(分表示)が特徴的で、素材やカラーのバリエーションはありません。ブラックの文字盤にはエクスプローラーⅠと同じような、3・6・9の大きなアワーマーカーに加え、 黄色の王冠マーク、緑の秒針と「ROLEX」ロゴなど、これまでのロレックスにない特徴を備えています。

また目立たない部分ですが、非常に優れた耐磁性能が備わっています。一般的な機械式時計の場合、磁場の影響を受けやすく、磁気が内部に入る事で精度不良を起こしてしまいます。

例えば携帯電話のスピーカー部分に密着した場合、22,400A/mもの磁気にさらされます。一般的な時計に規定されている耐磁性能は60ガウス(4,800A/m)となりますので、密着状態でなくとも磁気の影響を受けやすいでしょう。

耐磁性能はミルガウス同様で、1,000ガウス(80,000A/mに相当する)もの強力な磁束密度に耐えられる特別なケース設計がされています。オイスターケースと強磁性の軟鉄製インナーケースによる2重構造になっており、オイスターケースのねじ込み式裏蓋を開けると、さらに軟鉄製インナーケースの裏蓋が現れます。

内部の裏蓋には磁束密度の記号である”B”と矢印の刻印がされており、この裏蓋の機能を表しています。このインナーケースの裏蓋もねじ込み式で、磁気からムーブメントを保護し、さらに日付表示を無くすことで、開口部分を可能な限り少なくするなど、磁気の侵入に対する対策が徹底されています。

ロレックス エアキング Ref.116900 のスペック

  • 素材:ステンレス
  • ケースサイズ:直径40mm
  • ムーブメント:自動巻き( Cal.3131 )
  • 防水性能:100m
  • 夜光素材:クロマライト
  • 風防素材:サファイアガラス

ロレックス エアキング Ref.116900 の製造年

2016年(ランダム)~

ロレックス エアキング Ref.116900 のムーブメント

自動巻き-Cal.3131(ロレックス自社製ムーブメント)


パワーリザーブ:約48時間
クロノメーター: 〇
ハック機能:〇
駆動タイプ:自動巻き
振動数:28,800振動/時

エアキングのムーブメントには、ロレックスの基本ムーブメントであるCal.3135に、耐磁用の専用パーツを使用した専用ムーブメントCal.3131を搭載。独自のパーツとして常磁性素材の非晶質合金をアンクルとガンギ車に使用することにより、極めて高い耐磁性を実現しています。

また、ヒゲゼンマイの素材にパラクロムを採用することで、素材の特性上、磁気の影響をほとんど受けず、さらに耐衝撃性、精度の安定性が一段と向上しています。

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