「ダイビングウォッチ、一つのあり方:ユリスナルダン マリーンダイバー」2012年8月10日
2012-08-10 13:14
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こんにちは、福永です。
本日はユリスナルダンのマリーンダイバー(USED)をご紹介いたします。
ユリスナルダンは1846年にスイスのル・ロックルに設立された歴史あるメーカーです。
船舶用のマリーンクロノメータの製造に長け、ロシア海軍や日本海軍にも供給された実績もあります。海の無いスイスという国において、海洋を想起させる碇をシンボルに掲げた事もその表れなのでしょう。
また同社は、1985年に発表された超複雑天文腕時計3部作アストロラビウム・ガリレオガリレイ、テリリウム・ヨハネスケプラー、プラネタリウム・コペルニクスの開発において時計時術に多大なる功績を刻んだ事でも知られています。
それでは、海と密接なつながりのある同社ならではの、マリーンダイバーの魅力に迫って行きたいと思います。
Ref.266-58
全体的にスポーティさと上品な印象が織り成すマリーンダイバーですが、細部に目を移すと細やかな細工が見て取れます。
300メートル防水を備えたダイビングウォッチであることから、べゼルは逆回転防止機構が備わる本格使用ですが、その上面には他では見られない波模様が美しく刻み込まれています。
シリアルナンバーは一つ一つプレートに刻印され、ケースサイドに取付けらる手間のかかる構造となっています。
限定モデル等では考えられますが、レギュラーモデルでここまで手間を掛けるメーカーは他にそうありません。
裏蓋はグラスバックとなり、ムーブメントの姿を目で楽しむ事が出来ます。
三つ折れ式のバックルは、快適な着脱と不意の外れを防ぐためにプッシュボタン式となっています。
また、ダイビングモデルとしてはフラットなデザインながら、艶を抑えた仕上げに刻まれたロゴが高級感を漂わせています。
40mmという適度なボリュームと、品の良いカラーリング、そして快活な印象を付与するラバーベルトが渾然一体となり、腕元に絶妙な輝きを与えてくれます。