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「ゼニス躍進の要:クロノマスターオープン」2012年2月28日

2012-02-28 08:01

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こんにちは福永です。
本日はゼニスのクロノマスターオープン グランドデイト XXT (USED)をご紹介致します。

伝統ある時計メーカーとして知られるゼニスですが、近年では時計のトレンドを作りだし、自らのブランド価値を高めてきた側面も見られます。
今回ご紹介のモデルは、その最たるものと言えるクロノマスターオープンです。

■型番 Ref.03.1260.4039/01.C611


従来のゼニスと言えば、時計のムーブメントに大きなウェイトを置いた製品づくりが見られ、外装面の仕上げはやや粗い印象が拭えませんでした。良く言えば実用本位とも言えそうですが。

そのゼニスに転換点が訪れたのが1999年、多くのラグジュアリーブランドを擁するLVMHグループ傘下に入り、翌年のティエリー・ナタフ氏がCEOに就任した時期と言えます。
同氏はゼニスの持つエル・プリメロをはじめとした伝統的な資産をベースに、巨大資本の優位性を生かした製品開発、そして広域に渡る広告戦略を通して従来の顧客に加え、ファッション感度の高い層までも取り込む事に成功しました。

そしてゼニスの更なる躍進の要となったモデルが、2004年に発表されたクロノマスターオープンです。
大胆にも文字盤に穴をあけ、時計の心臓部とも言えるテンプ周りを露出させたデザインを生み出しました。これにより、エルプリメロというゼニス伝統のハイビートムーブメントを魅せる斬新なデザインが生み出されました。
従来では考えられなかった手法による、新たな時計デザインの可能性を示した同モデルは、100万円という従来の感覚としては高額なプライスを掲げながらも、好調なセールスを見せ、一方ではラグジュアリーウォッチの新たなトレンドを作るまでになりました。

2008年発表のこちらのモデルは、完成されたスタイル持つクロノマスターオープンに、敢えてビッグデイトというメスを入れ、実用性とギミックの妙を融合させた傑作と言えます。

2010年頃からは、再びクラシカルなデザインへと舵をとった同社ですが、2000年代に培ったオープンモデルの意匠は確実に引き継がれています。
卓越した技術を視覚として楽しめるオープンモデル、実に分かりやすい発想ですが、それを実現させるには機械の潤滑油の劣化抑制そして耐久性の確保など、長年にわたり蓄積されたノウハウ、老舗ゼニスだからこそ実現出来たモデルです。

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