BLANCPAIN～バチスカーフ～

エバンスブログをご覧の皆様こんにちは。

皆様がお持ちの腕時計ラインナップにはどのような時計が並んでおりますでしょうか。ロレックスやオメガ、あるいは三大ブランドなど、様々な時計コレクションをお持ちの方がいることでしょう。その中でもブランパンをお持ちの方はどの程度いらっしゃいますでしょうか。

今回ご紹介のブランパンの年間生産本数は約2～3万本と言われており、高級腕時計の代名詞であるロレックスが約100万本以上と言われているので、比べると実に少ない生産本数です。そんな稀少とも呼べるブランパンのコレクションの一つであるフィフティファゾムス バチスカーフが入荷しておりますので皆様の腕時計ラインナップに加えて頂けるようご紹介させて頂きたいと思います。

人気モデルであるフィフティファゾムス バチスカーフのRef.5000-0130-B52Aを写真と共にご案内させて頂きます。

最後までお読み頂ければ幸いです。

ブランパン

高級腕時計の中でも一際歴史が長く、創業は1735年となります。2025年現在まで290年もの歴史を誇り、機械式腕時計を作り続けてきた由緒正しき名門ブランドです。現存する時計ブランドの中では最古であり、三大ブランドの一つであるヴァシュロン・コンスタンタンよりも長い歴史を誇っています。

創業者はジャン＝ジャック・ブランパン。その歴史の幕開けはジュウ渓谷の小さな村に工房を開いたことから始まります。1735年は日本の元号で言いますと京保20年で江戸時代にあたります。八代将軍吉宗の頃ですのでその歴史の長さ、古さが分かる事と思います。

当時、ブランパンの工房がオープンした頃は農家の副業として細々時計が作られるといったような時代でした。200年以上もの一族経営を経た後、1953年にダイバーズウォッチの先駆けであるフィフティファゾムスをリリースします。1956年には女性向け腕時計のレディバードを市場に送り出すなど、数々の名作モデルを世に送り出して来ました。

その後、1969年になるとセイコーによるクオーツ革命の波が押し寄せ、ブランパンの主力である機械式腕時計は危機に瀕します。他ブランドも例外ではなく、活動休止に追い込まれる事となりました。しかし、1983年にジャン＝クロード・ビバーとジャック・ピゲの下による買収により、ブランパンは復活を遂げる事となり、現在まで存続しています。

そんなブランパンの魅力はクラシカルなデザインと複雑機構の融合です。長い歴史の中で伝統技術が受け継がれ、技術は最先端でありながらデザインは古典的でエレガントな佇まいをしています。

また、完全機械式へのこだわりがあり「クオーツ式は作らない」というポリシーも掲げています。クオーツ時計が主流になった時代にも一貫して機械式腕時計のみを製造してきた姿勢は時計愛好家にも魅力的に映った事でしょう。

現行モデルには今回ご紹介の「フィフティファゾムス」や「バチスカーフ」をはじめ、「ヴィルレ」「エアコマンド」「レディバード」などがございます。どれも非常に魅力的なモデルが揃っています。

時計界のメジャーブランドであるロレックスやウブロ、オメガなどと比べて派手さはないですが、大量生産や流行には流されない本物志向のブランドと言えるでしょう。

フィフティファゾムス バチスカーフ

ダイバーズウォッチの先駆けであり、元祖と言えるフィフティファゾムス。高級腕時計の歴史にその名を残すモデルです。ロレックスの大人気モデルであるサブマリーナーと共に世界初のダイバーズウォッチとして知られています。名称は当時の潜水限界深度である50ファゾムス（約91.45ｍ）が由来となっており、フランス海軍特殊部隊から依頼を受け開発された経緯があります。防水性や視認性、耐磁性に堅牢性など、現代のダイバーズウォッチに必要不可欠な要素を初めて全て備えた歴史的なモデルでした。

そんなダイバーズモデルの先駆けであるフィフティファゾムスから、派生して展開されたのがバチスカーフとなり、伝統を受け継ぎながらもモダンで洗練されたモデルとなっています。

オリジナルのバチスカーフはフィフティファゾムス誕生から3年後の1956年に登場しています。フィフティファゾムスが軍用やプロダイバー向けであったことに対して、バチスカーフは小型で民間向けのダイバーズウォッチとしての位置付けでした。名称はスイスの物理学者オーギュスト・ピカールが開発した深海潜水艇「バチスカーフ」に由来し、深海探査のロマンと耐水性能の高さを象徴しています。

1970年代のクオーツショックの影響を受けて、生産を停止していた時期にバチスカーフも表舞台から姿を消すことになるのですが、2013年にフィフティファゾムスのサブラインとして復活し、現在のバチスカーフシリーズの直接の始まりとなりました。

Ref.5000-0130-B52A

それではここで実機のご紹介をさせて頂きます。

オールブラック仕様で統一感のあるクールな一本です。

ケース素材はセラミックで非常に硬く、丈夫で傷が付きにくい事が特徴です。軽量でありながらも高級感を漂わせています。サイズは43.6ｍｍと存在感のある大きさですが、オールブラックの為引き締まった見た目をしています。

文字盤はサンバースト仕上げのブラックカラーで美しく仕上がり、針やインデックスもどこかモダンで無骨さの中に繊細な一面を感じさせるデザインとなっています。

また、裏側から見えるムーブメントにも注目です。こちらは高精度な自社製ムーブメント「キャリバー1315」であり、227個もの部品から構成され35石の宝石を使用しています。パワーリザーブは約5日間（120時間）あり、実用性と利便性に長けています。

手首に乗せるとケースサイズの数字を感じさせない程にスッキリと収まる印象です。カジュアルにはもちろんですがスーツにも合うのでお仕事でも着用出来るのではないでしょうか。

300ｍ防水性能があり、ダイビングにも対応できる実用性を持ちながらも、シンプルで日常使いに適しているデザインは実用性とファッション性の融合とも呼べるでしょう。

まとめ

現代的ダイバーズウォッチとしての実用性と洗練されたデザインを兼ね備えたモデルです。精悍な顔つきでカジュアルだけでなくスーツスタイルにも合うモデルと感じました。歴史あるブランドならではの伝統的な時計作りを感じて頂けることでしょう。

名門時計メーカーの人気モデルをお手に取ってご覧頂ける機会です、ぜひとも皆様のお問い合わせをお待ちしております。