2023年に登場したイエローゴールド&ステンレス素材のGMTマスターII「Ref.126713GRNR」。シリーズ初となる「グレー×ブラック」の2色ベゼルを採用したモデルの一つです。70時間パワーリザーブの新世代ムーブメントを搭載します。

ロレックス GMTマスターのシリーズ概要
世界初のセカンドタイムゾーンを表示する腕時計として開発された「GMTマスター」。複数地点の時間を表示できる画期的な機能を備えたデュアルタイムウォッチとして世界的に人気のモデルです。
GMTマスターは1955年に誕生。異なる時間帯を移動する国際線パイロットの要望を元に、パン・アメリカン航空と共同開発されました。24時間表記の回転ベゼルとGMT針(24時間針)で、複数地点の時間を簡単に知ることができます。

過去には、「GMTマスター(I)」と「GMTマスターII」の2タイプが存在。GMTマスター(I)は回転ベゼルとGMT針で2カ所の時間が表示できる仕様でしたが、1982年発表のGMTマスターIIで、時針(短針)が単独で動かせるようになり、3カ所の時間を把握できるようになりました。1999年頃まで、GMTマスターIとGMTマスターIIは併売されていましたが、現在はGMTマスターIIのみのラインナップとなっています。

誕生50周年にあたる2005年に、ロレックスで初となるセラミック製ベゼルを採用。2013年に、かつてのアルミ製ベゼルプレートを思わせる2色使いのセラミックベゼルが登場(Ref.116710BLNR、青×黒ベゼル)。人気が徐々に復活することとなります。

2018年には、70時間パワーリザーブのCal.3285ムーブメントを搭載した新世代モデルが登場。ステンレス素材で、オイスター(3列)とジュビリー(5列)の2種類のブレスレットとなり※、2022年に左リューズのモデル(Ref.126710VTNR)が登場するなど、コンセプトは保ちつつ、細部の変更やバリエーションの展開を広げています。
(※エバーローズゴールドと同コンビ、ホワイトゴールドはオイスターブレスレットのみ、イエローゴールドと同コンビはジュビリーブレスレットのみ)

ロレックス GMTマスターII Ref.126713GRNRの特徴
「グレー×ブラック」の2色ベゼルを備えたRef.126713GRNR。イエローゴールドとステンレスのコンビネーション素材で、2023年に誕生。新世代ムーブメントと呼ばれる3200系「Cal.3285」を搭載します。
回転ベゼルの色分けで、GMT針の指す時刻の昼夜が一目で識別が可能で、さらに時針(短針)を独立して操作できる機構を備えることで、3カ所の時間を把握することができます。

ベゼルプレートは、ロレックス独自のセラミック素材である「セラクロム」製。グレー&ブラックの2色で色分けされたベゼルは、2023年に、こちらのイエローゴールドコンビとイエローゴールド無垢(Ref.126718GRNR)の2モデルで初登場となりました。そして、翌2024年には同じグレー&ブラックベゼルでステンレス仕様(Ref.126710GRNR)も登場しています。
リファレンスナンバーの末尾 “GRNR”は、フランス語で”GR”= Gris(グレー) 、”NR”= Noir(黒)を意味します。また、文字盤はシンプルなブラックにゴールドの24時間針で調和のとれたカラーリングとなっています。

ブレスレットはしなやかでフィット感の良い「ジュビリーブレスレット」を採用。往年のコンビモデルを思わせる雰囲気となっています。クラスプ部分には、ブレスレットを容易に約5mm延長できる「イージーリンク」機能を備えます。
ロレックス GMTマスターII Ref.126713GRNRのスペック
- 素材:ステンレス & イエローゴールド
- ケースサイズ:直径40mm
- ベゼル:両方向回転ベゼル
- ムーブメント:自動巻き( Cal.3285 )
- 防水性能:100m
- 夜光素材:クロマライト
- 風防素材:サファイアガラス
ロレックス GMTマスターⅡ Ref.126713GRNRの製造年
2023年(ランダム品番)~
ロレックス GMTマスターⅡ Ref.126713GRNRのムーブメント
自動巻き-Cal.3285 (ロレックス自社製ムーブメント)
ムーブメントは、同世代のGMTマスターII (Ref.126710BLRO 赤青ベゼル)等と同じ、新世代ムーブメント Cal.3285を搭載。従来のパラクロム製ヘアスプリングや、パラフレックス・ショック・アブソーバーに加え、独自開発の「クロナジー・エスケープメント」により、よりエネルギー効率と耐磁性を高めています。70時間のロングパワーリザーブを備え、より信頼性を高めた仕様となっています。
また、スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)のクロノメーター認定を受けており、2015年にはロレックス独自の新規格「高精度クロノメーター」の導入により、クロノメーターよりも厳しい検査基準を設けています。