2023年に発売された「ヨットマスター42 Ref.226627」。 非常に軽量な「RLXチタン」素材をケースやブレスレットに採用した、シリーズ最大42mmサイズのヨットマスターです。
ロレックス ヨットマスターの概要
1992年に誕生した「ヨットマスター」。ヨットクルージングで洋上のバカンスを楽しむ富裕層向けとして開発されました。サブマリーナに似たデザインですが、船上での着用を想定していることもあり、防水性能はエクスプローラーやデイトジャストと同様に100m防水となっています。
当初はゴールドモデルのみで展開。その後、1997年にステンレスとイエローゴールドのコンビである「ロレゾール」仕様(メンズのみ2004年から)が登場。1999年には、文字盤とベゼルプレートにプラチナを採用したステンレス×プラチナの「ロレジウム」が誕生しました。ラグジュアリーモデルというコンセプトもあり、現在までオールステンレス仕様の生産はありません。
2015年に、超弾性メタルブレードに人工ラバー(エラストマー)をコーティングし、しなやかな装着感を実現した「オイスターフレックス ブレスレット」をいち早く採用。2019年に新サイズとなる42mmモデル、2023年にチタン素材の本モデルが発売されるなど、新しい素材や仕様のモデルも登場しています。
また、ロレックスのスポーツモデルでは唯一といえる複数サイズの展開がある点も特徴です。過去には40mm、34㎜、29㎜サイズを展開。現在は、42mm、40mm、37mmの3サイズのヨットマスターが存在します。
ロレックス ヨットマスター 42 RLXチタン Ref.226627の特徴
ヨットマスター42 Ref.226627は、ホワイトゴールド×オイスターフレックスブレスレット(Ref.226659、2019年~)、イエローゴールド×オイスターフレックスブレスレット(Ref.226658、2022年~)に次ぐ3機種目の42mmモデルです。ヨットマスターでは初となる「RLXチタン」素材を採用、 42mmサイズでは過去に存在のないブレスレット仕様のモデルでもあります。
「RLXチタン」は、ロレックスが特別に採用したグレード5のチタン合金。非常に軽量で耐食性に優れ、サテンまたはポリッシュの仕上げが可能です。過去にも、チタン素材はディープシーの裏蓋パーツなどで使われていましたが、本格的に採用されたのは2022年に発表された11,000m防水モデル「ディープシー チャレンジ(Ref.126067)」から。同時期に「RLXチタン」と命名されました。
本モデルRef.226627は、ディープシー チャレンジに次ぐ2モデル目のオールRLXチタンモデル。ブレスレットもRLXチタン製で、バックル部分には約5mmの延長が可能なイージーリンクも備えています。
ベゼルは、ダイバーズウォッチに使われる逆回転防止ベゼルでなく、セーリング時間の計測を容易にするための両方向回転ベゼルを備えます。マットブラックのセラミックを使用したベゼルプレートは立体的に加工され、盛り上がった数字や目盛部分にポリッシュ仕上げが施されており、他のスポーツモデルとは異なる高級感があります。
文字盤のカラーはブラックのみ。長時間発光するブルーのクロマライト夜光を備えた文字盤や針は、プロフェッショナルモデルらしい抜群の視認性を確保しています。
ロレックス ヨットマスター 42 RLXチタン Ref.226627のスペック
- 素材:RLXチタン/セラミック
- ケースサイズ:直径42mm
- ムーブメント:自動巻き( Cal.3235 )
- 防水性能:100m
- 夜光素材:クロマライト
- 風防素材:サファイアガラス
ロレックス ヨットマスター 42 RLXチタン Ref.226627の製造年
2023年(ランダム番)~
ロレックス ヨットマスター 42 RLXチタン Ref.226627のムーブメント
自動巻き-Cal.3235(ロレックス自社製ムーブメント)
パワーリザーブ:約70時間
クロノメーター: 〇
ハック機能:〇
駆動タイプ:自動巻き
振動数:28,800振動/時
ムーブメントは新世代ムーブメントと呼ばれるCal.3235を搭載。従来のパラクロム製ヘアスプリングや、パラフレックス・ショック・アブソーバーに加え、独自開発の「クロナジー・エスケープメント」により、よりエネルギー効率と耐磁性を高めています。70時間のロングパワーリザーブを備え、より信頼性を高めた仕様となっています。
また、スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)のクロノメーター認定を受けており、2015年にはロレックス独自の新規格「高精度クロノメーター」の導入により、クロノメーターよりも厳しい検査基準を設けています。