ランゲ&ゾーネ サクソニアフラッハ
2023-04-04 11:00
エバンスブログをご覧の皆様こんにちは。
今回はドイツの名門ブランドであるランゲ&ゾーネから「サクソニア フラッハ」をご紹介させて頂きます。
五大ブランドの一つとして数えられる名門ブランドのランゲ&ゾーネ。
世界最高峰の時計ブランドと名高いパテックフィリップに追随するとまで言われているブランドとなります。
2023年3月20日には定価改定があり、更なる値上がりを見せました。
益々手の届き辛いブランドとなっていますが、その分魅力が沢山詰まったブランドである証とも言えます。
究極の二針とも呼ばれるサクソニア フラッハのRef.201.033。無駄を省いたシンプルなモデルです。
最後までお読み頂ければ幸いです。
※ブログ掲載上の都合により2023年4月現在、当社在庫は販売済みとなっています。
①A.ランゲ&ゾーネとは
ドイツ高級腕時計の象徴と言えるランゲ&ゾーネは、多くの時計愛好家から支持を得ている「五大メゾン」の一角を成すブランドです。
※五大メゾンとは「パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタン、ブレゲ、ランゲ&ゾーネ」であると言われています。ここにジャガールクルトを含めて六大メゾンとも呼ぶ。
創業者はフェルディナント・アドルフ・ランゲ であり、1845年に創業をしたところからブランドの歴史は始まりました。
幼い頃より、ドイツの著名な時計師であるヨハン・フリードリヒ・グートケスのもとで時計作りを学んだ後、ドイツ東部のグラスヒュッテで工房を開きました。
創業後100年程はグラスヒュッテ一帯を時計産業で盛り上げていくことになりますが、1945年に第二次世界大戦中のソビエト軍の空襲により工場が消失。
また、その3年後には東西冷戦となり、一帯の時計工房は国営化されていく事となります。
のちの4代目ウォルター・ランゲが西ドイツに脱出をしたことにより、ブランドは休眠状態となりますが、40年後の1989年にベルリンの壁が崩壊したことでウォルター・ランゲが故郷の東ドイツに戻り、会社を再興する事となります。
そして、1994年にブランドの再復興を印象付ける「4大コレクション」を発表し、世界中に復活をアピールしたのです。
※4大コレクションとは…「ランゲ1」「サクソニア」「アーケード」「トゥールビヨン”プール・ル・メリット”」の4モデルとなります。
その後、瞬く間に五大ブランドの仲間入りをするなど急成長し、勢いは止まりません。
シンプルなものから、様々な複雑機構を搭載するモデルまで幅広くラインナップされていますが、そのどれもが美しく、エレガントで芸術的な時計ばかりです。
時計好きにとっての憧れのブランドであり、世界中に沢山のファンを獲得しています。
②サクソニアとは
サクソニアは1994年に発表された復興4モデルの内の一つです。
ブランドの復興を印象付けた「ランゲ1」と共に誕生したサクソニアには、シンプルなものから、複雑なものまで様々な種類のモデルがラインナップされています。
直線的なバーインデックスに2針、3針の美しいタイムピースがスタンダードモデルとしてあることから、複雑機構の印象はあまりないかもしれません。
サクソニアファミリーのラインナップは、「サクソニア」「オートマティック」「アウトサイズデイト」「フラッハ」「ムーンフェイズ」「アニュアルカレンダー」などがあります。
また、デザインの統一性が無い事が特徴でもあり、ファミリーの中に「ランゲマティック」「ダトグラフ」「トリプルスプリット」なども入っています。
これは不思議な事のように思いますが、サクソニアのコンセプトが「機構」となっている為、このような同一の分類となっています。
フラッハが薄さを追求したモデルであることを始め、サクソニアはムーブメントが出発点となり開発されている為、それぞれの機構を追求したモデルのラインナップとなっています。
③Ref.201.033 / LS2014AG
ここではサクソニアフラッハRef.201.033のご紹介をさせて頂きます。
ランゲ&ゾーネの中でも非常にシンプルと言っていいモデルである、サクソニアフラッハ。究極の二針と呼ばれるモデルです。
ドレスウォッチの購入をお考えの方達にはぜひともお勧めしたいシリーズであり、サクソニアシリーズの中でも最もシンプルなモデルとなります。
モデル名はザクセン州に由来しており、ザクセンの高級腕時計を象徴するモデルです。
時分針にバーインデックスの物凄くシンプルな一本となり、コンパクトなケースサイズです。
三針モデルは秒針の動きで豊かな表情を見せますが、あえて二針モデルにすることで、控えめな印象となっています。
とにかく美しさが際立つ時計ですね。 ドイツ語でフラッハ(平ら)の名前の通り、 ケース厚は5.9mmと歴代モデルの中でも最も薄く、無駄を省いた極限のモデルと言えます。
こんなにも薄いモデルであるのにパワーリザーブが72時間もあるのは驚きです。技術力の結晶が詰まっており、実用性も兼ね備えたモデルと言えます。
また、裏側から見える機械は洗練された美しさを感じます。
伝統的な4分の3プレートが顔を見せ、チラネジテンプ、スワンネック微調整装置 が確認できます。
機械式腕時計のムーブメントには軸受けに人工ルビーが使用されますが、ランゲ&ゾーネの機械の特徴として、ルビーの周りにゴールドシャトンと呼ばれる金色の枠をはめ込み、それらを青焼きのビスで留めていることが見て取れます。
これは軸受けのルビーを正確な位置に取り付ける為の技法であり、古い懐中時計などに採用されています。
こういった古くからの伝統技法を踏襲していることもランゲ&ゾーネの哲学を感じられ、所有満足度も高まります。
④まとめ
ドイツの誇る名門ブランドが創り上げる様々な時計達はまさに工芸品と呼べる美しさを持ち、実用性や丈夫さも兼ね備えた腕時計です。
時計好きのファンの皆様の中では、五大ブランドにあこがれている方々も多いのではないでしょうか。
究極のシンプルモデルであるサクソニア フラッハは時間を確認するという目的のみに特化し、美しいフォルムの中にランゲ&ゾーネの伝統技術を存分に詰め込んでいます。
ランゲ&ゾーネの魅力を味わうにはうってつけのモデルです。
シンプルな時計をお探しの方や、高級腕時計の魅力を感じたい方などにぜひともお勧めしたい最高峰のドレスウォッチとなります。