タグホイヤー モンツァ～クラシカルな生産終了モデル～
2022-09-06 11:00
エバンスブログをご覧の皆様こんにちは。
今年の夏は暑いですね。海や川遊びなどレジャースポーツに行かれる方も多いのではないでしょうか。自然に触れるのは楽しい限りですよね。ついついはしゃいでしまいますが、暑さ対策や安全対策にはくれぐれもお気を付けください。
今回はタグホイヤーから、生産終了している「モンツァ」Ref.CR2110.FC6161 のご紹介をさせていただきます。
①タグホイヤーってどんなブランド？
高級腕時計の代名詞とも言える知名度を誇るタグホイヤー。ロレックスやオメガと並び、多くの時計ファンから支持されています。人気の理由はコストパフォーマンスに優れていることや、ステータス性も兼ね備えているところにあります。
高級腕時計の入り口として押さえておきたい名門ブランドとなり、幅広い世代に対応した価格設定や、モデルラインナップは多くの時計ファンを獲得する要因となっています。
そんなタグホイヤーの歴史は長く、今から160年以上も遡る1860年にドイツ系スイス人の時計職人であるエドワード・ホイヤーによって創業されました。小さな時計工房から始まり、1869年には「懐中時計用鍵無しリューズ巻き上げ機構」を開発。
この技術によって初めての特許技術を取得し、その後も様々な開発をしていきます。
1887年には現在の機械式クロノグラフ製造においても採用されている、「振動ピニオン」を開発したことでも有名です。これにより、クロノグラフを中心とした高い技術力でスイス時計業界を牽引し、事業を拡大していきます。
その後クオーツショックに見舞われ、経営難に陥ったり、社名変更をするなどの紆余曲折を経て現在のタグホイヤーとなりました。
現在の代表的なモデルには、「アクアレーサー」「カレラ」「リンク」「フォーミュラー1」「モナコ」「オータヴィア」といったラインナップが並びます。モータースポーツとの関わりが深いことからスポーティーなモデルが多いですね。
創業160年以上もの名門ブランドの作る腕時計は良心的な価格でありながら優秀な精度を誇り、コストパフォーマンスに優れたものとなっています。
若い世代からは高級腕時計の入門として選ばれますが、40代以上の大人の方にも上品でステータス感のあるモデルも揃っているのでおすすめです。
②「モンツァ」モデル名の由来
モデル名である「モンツァ」とはイタリアにあるモンツァ・サーキットが由来です。タグホイヤーはモータースポーツとの関わりが深いことから、イタリアの名門サーキットであるモンツァの名を冠したモデルを発表したのです。
イタリア北部の都市モンツァにあるF1イタリアGPが行われるサーキットで、設立は1922年と古く、今からおよそ100年も前に建設されました。ミラノのオートモービルクラブによって設立されたのですが、その建設はわずか100日という期間で行われたそうです。現存するサーキットではイギリスの「ブルックランズ」アメリカの「インディアナポリス」に続き、世界で3番目に長い歴史を持つサーキットです。
広さ800ヘクタールもある広大なモンツァ国立公園の森林の中にあり、フェラーリの聖地と呼ばれています。毎年9月の第1週末に行われるイタリアGPでは真っ赤なユニフォームに身を包んだティフォシと呼ばれるフェラーリファンで観戦席が埋まるそうです 。
この時期にはモンツァ公園だけでなく、一帯がお祭り騒ぎとなり、街中のホテルが満室になるほどの活況を見せるとの事。
そんなイタリアのモータースポーツの聖地ともいわれるモンツァ・サーキットから着想を得たモデルが「モンツァ」なのです。
③Ref.CR2110.FC6161
それでは実機のご紹介です。
モデルの特徴というと先ずは立体的なクッションケースが目につきます。ベゼルは丁寧にポリッシュされており、サテン仕上げとのコントラストが絶妙な調和をなしています。クッションケースの柔らかな印象もありながら、エッジが立っており、男らしさもありますね。
ケースのサイズは38ｍｍと程よい大きさでスッと手首になじみます。
着用イメージはこちら。
3カウンターのクロノグラフでスポーティーな顔をしておりますが、上品な外装の作りも相まってクラシカルな印象も感じさせます。
また、文字盤のロゴはタグホイヤーではなく「ホイヤー」ロゴであり、生産期間が非常に短い期間の仕様となります。
クラシカルな腕時計がお好きな方にはおすすめの一本です。
④まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はモータースポーツとの関わりが深いタグホイヤーならではと言えるモデルをご紹介させて頂きました。
現在では良質な個体は減少傾向にあり、中古市場でも希少なモデルとなっています。モータースポーツ、特にイタリアGPに詳しい方やフェラーリがお好きな方など、興味の出る一本ではないでしょうか。
ブログ作成時には店頭在庫がございましたが、現在あいにく販売済みになりましたことお詫び申し上げます。また入荷した際には、ぜひともご覧いただければと思います。