歴史的名作と言えるカルティエ定番時計「サントス ドゥ カルティエ」
2021-01-06 11:30
皆さまこんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
本日は、カルティエにおける腕時計の歴史の始まりとなったモデル、『サントス 』 をルーツに持つ “ サントス ドゥ カルティエ ウォッチ LMサイズ ” の中古品が入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます。
カルティエ初の実用腕時計「サントス」
1847年にパリ設立以降、「王の宝石商、宝石商の王」と称される世界屈指の名門ジュエラーとなっていたカルティエが、 1904年、当時パリで人気の飛行家<アルベルト・サントス・デュモン>のために作った時計が “サントス” です。
それまでダイヤモンドをあしらったゴールドの女性用ブレスレットウォッチは作っていましたが、この “ サントス ” はカルティエとして初の男性のための実用的な腕時計となりました。その後、1911年には一般向けに販売されています。
男性用、しかも飛行家のための時計ではありますが、堅牢で視認性を重視しながらも高級ジュエラーであるカルティエらしい上品で美しい曲線が印象的なデザインは100年以上経過した今見ても古くささなどは感じられず、この基本を踏襲しつつ現在に至るまでたくさんのバリエーションのモデルが生まれています。
サントス ドゥ カルティエの特徴
今回ご紹介する「サントス ドゥ カルティエ」は2018年にリニューアルし、新作として登場しました。
サントスの特徴的なデザインのひとつがベゼルに打たれた8つのビス。これは飛行機のボディを繋ぐためのネジをイメージしたものだそうです。
以前はガラスを大きく囲むようなデザインだったベゼルが、若干細くなり、12時側と6時側の両ブレスレットへと綺麗な曲線で繋がるようなデザインへと変わりました。 また、ブレスレットはコマによるサイズ調整とストラップへの付け替えがとても簡単に行なえるように改良されています。
実用性の高いサントス ドゥ カルティエ
ブレスレットのサイズ調整のためのコマの取り外し・取り付けは、以前は駒ネジによる調整が必要でしたので、ご使用者さま自身で行なうことが難しい仕様でした。
そのため、季節や体型の変化による若干の窮屈さや緩さを許容してご使用されている方も多くいらっしゃるのではないかと思いますが、こちらはご自身で好きなタイミングに簡単に調整することが出来る「スマートリンク」サイズ調整システムが採用されています。時計がより使い心地のよいものとなるでしょう。
こちらには、ブレスレットの他にレザーストラップが付属していて、その日の気分や装いによって付け替えて使用することが出来ます。また、その付け替えもワンタッチなのでとても簡単。1本で二通りの楽しみがあります。
今回ご紹介のモデルはLMサイズは、ケース径 39.8mmと大きめですが、ステンレス製で以前よりもケースの厚みが薄く、軽量化もされていますので着用感抜群。男性が着けるとスマートな印象になりますし、女性が着けられてもメンズライクにかっこよくお使いいただけると思います。
自動巻きムーブメントと搭載し、100M防水と普段使いには十分な防水性能となっております。
時代とともに様々なスタイルに変化した “サントス”
サントスコレクションとして、現在作られているのは『サントス ドゥ カルティエ 』 と、1904年に作られたデザインを現代的にアレンジされた『サントス デュモン』です。これらには、レディースサイズや金無垢、ゴールドとステンレスのコンビモデルやダイヤモンドをあしらったタイプなど様々に展開しています。
2004年にサントス誕生100周年を記念して発表されたコレクションが『サントス100 』です。大型で重厚感のあるこのコレクションは、当時、それまでカルティエの時計に興味を示さなかった方たちからの支持を得るきっかけとなったように感じます。ステンレスやゴールド、コンビモデルだけではなく、ベゼルとストラップにラバーを使用したスポーティーなタイプも登場しました。
1989年に誕生したコレクション『サントス ガルベ 』。[GALBEE=湾曲] の名前の通り、手首に沿うように滑らかにカーブしたケースデザインと、適度なボリューム感のあるブレスレットにも配されたビスモチーフが印象的です。
他にも、八角形のベゼルが特徴の『サントス オクタゴン』や、2004年にサントス誕生100周年を記念して発表されたコレクションの一つ 『サントス ドゥモワゼル』などなど、基本のデザインを大切にしながら多くのモデルを作り続けています。
サントスに限らず、カルティエがこれまでに生み出した数々のコレクションを見返してみて改めて感じることは、何年、何十年経っても心引かれ、グッと来るデザインの多さに驚かされることです。どんなに人気の高いモデルだったとしても、早いスパンで生産が終了してしまうことも少なくないカルティエですが、これから先もカルティエらしい美しく繊細で永く愉しむことの出来るものが作られていくのだなと期待してしまいます。
特に生産が終了されたモデルとの出会いは、中古品であっても貴重だと思います。ぜひ、お好みのモデルをいろいろと探してみてはいかがでしょうか。
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