こんにちは、オンラインショップ担当の大貫です。日に日に新型コロナウイルスの感染者が増えていますね。罹患された皆様、及び関係者の皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
弊社は銀座に店舗お構えているため、外国からのお客様も多い環境でしたが、コロナウイルスの影響により、まずは中国からのお客様が激減。その後は他の国々にも広がり、今や日本全国でも外出自粛という流れになっているのは周知のことと思います。
もちろん、銀座の街も人通りが少なく、寂しい状況です。
世界に広がるコロナショック
我々のような並行輸入店としては、「定価」というものがありません。 もちろん、お店の立地やお客様の需要などによって、ショップごとに価格は異なりますが、販売価格は市場相場によって決まってきます。
渡航禁止や入国拒否の影響もあり、バイヤーも行動が制限されますので、並行輸入店にとっては、どのショップも商品の仕入れは難しい状況だと思います。また、ロレックスの工場も一時閉鎖というニュースもあり、供給の部分で先行きが見えません。
基本的に入荷が困難となる場合は、流通量が減るため価格は高騰しますが、現在はコロナウイルス感染拡大の影響による先行きの不安から、個人消費が減り、需要が伸びていませんので、価格が下がっています。特に欧米では、ウイルス終息の見通しは暗く、むしろ広がりを見せている状況となっていますね。
暴落か?ロレックスの販売価格への影響
並行輸入店で最も影響があるブランドが、【ロレックス】です。人気の高いロレックスは、弊社だけでなく、各ショップにおいてもシビアに価格設定を行っています。また、ショップによっては2月の春節用として、多めに仕入れたところもあると思います。
現在は、“新品ロレックス”の価格が、大きく値下がりしています。最近は年々相場が上昇し、2月までは上昇の一途だったロレックス相場が、3月に入り下落に転じています。これほどまで一気に相場が下がったような経験はありません。
そして、新品が下がることで、現行品の中古も価格が下がっています。
『買い時か?』と言われれば、確かに安くなっていますし、1月や2月に比べればお求め易くなったと言えますが、なんとも難しいところです。
現時点では、旧型(5桁型番)のモデルや、ヴィンテージの販売価格には大きな影響は出ていませんので、コロナウイルスの終息後は価格は戻るだろうと思っています。
影響はロレックスの買取価格にも
少し前までは、現行のロレックス・スポーツモデル(ステンレス)のほとんどは、中古の状態でも定価以上でお買取りをさせていただいていましたが、今では未使用品の場合でも、一部を除き、定価を下回る買取価格となっています。
なので現行モデルに関して言えば、正直、売り時ではないかもしれませんが、今後さらに下がる可能性もあります。そういった先の予測が立たない現状、買取を行っているショップは、買取価格を下げざるを得ない状況になっいます。
弊社の買取価格、比較一例
モデル(型番) | 国内定価 | 2月28日の買取額 | 4月1日の買取額 |
エクスプローラーⅠ(214270) | ¥687,500 | ~¥780,000 | ~¥670,000 |
エクスプローラーⅡ(216570) | ¥875,600 | ~¥1,000,000 | ~¥790,000 |
サブマリーナ デイト(116610LN) | ¥943,800 | ~¥1,270,000 | ~¥1,050,000 |
サブマリーナ コンビ(116613LB) | ¥1,487,200 | ~¥1,600,000 | ~¥1,260,000 |
GMTマスターⅡ(126710BLRO) | ¥1,020,800 | ~¥1,900,000 | ~¥1,410,000 |
デイトナ 黒(116500LN) | ¥1,387,100 | ~¥2,500,000 | ~¥1,890,000 |
※上記の上限価格は、【海外ギャランティー】で、かつ【保護シール付き】の新品の価格となります。(2020年 4月1日時点 )
その他のロレックスの買取価格に付きましてはこちらの買取ページにて案内をしております。
為替相場の影響
販売価格には、為替相場の影響もあります。ドル円相場では2月下旬に112円台。3月9日には102円台まで円高が進み、3月30日では約108円となっています。 波が大きく、安定していません。
ご存知のように並行輸入店の場合、海外の代理店から仕入れます。そのため円高ならば安く仕入れることができますので、併せて販売価格も下がります。
通常では円安の時の仕入れを避け、なるべく仕入額を下げる工夫をしなければなりませんが、上記の通り、今はタイミングが難しく、仕入れも一苦労なんです。
ロレックス以外のブランドの状況
ロレックス以外のブランドに関しては、新品・中古とも現時点ではそれほど影響が出ている印象はありませんが、今後はどうなるか・・・・
ウイルスの終息、景気回復、為替相場の状況など、要因は様々ありますが、予測が非常に難しい局面にあると言えます。
ロレックスに限らず、他のブランドの工業も危機的ではないでしょうか。また製造に関しても、資材の調達や、サプライヤーでの製造など、自社内の問題に限らず、少なからずどのブランドも外部との連携がありますから、そのあたりも影響が出てくるともいます。
2020年の新作発表への影響
工場が稼働しなければ、生産ができないことになります。本来なら4月下旬から新作発表の見本市が開かれ、満を辞して各社新作を発表する予定でしたが、新型コロナの影響により、見本市は中止。
個人的には、各ブランド新作発表は、見本市の日程(4月下旬)だったあたりに、ホームページ上で行うのだろうと思っていましたが、世界の状況を考えると、スムーズな生産はできないでしょう。
新作発表が気になるところですね。