2022年に発表された「ヨットマスター42 Ref.226658」。シリーズ最大となる42mmサイズのヨットマスターです。イエローゴールドケースとセラミックベゼルの組み合わせに、ベルトは人工ラバー製の「オイスターフレックス」ブレスレットを採用。70時間パワーリザーブのムーブメントを搭載します。

ロレックス ヨットマスターの概要

1992年に誕生した「ヨットマスター(Yacht-Master)」。ヨットクルージングで洋上のバカンスを楽しむ富裕層向けとして開発されました。サブマリーナに似たデザインですが、船上での着用を想定していることもあり、防水性能はエクスプローラーやデイトジャストと同様に100m防水となっています。
当初はゴールドモデルのみで展開。その後、1997年にステンレスとイエローゴールドのコンビである「ロレゾール」仕様(メンズのみ2004年から)が登場。1999年には、文字盤とベゼルプレートにプラチナを採用したステンレス×プラチナの「ロレジウム」が誕生しました。ヨットマスターは、ラグジュアリーモデルという位置づけでもあり、現在までオールステンレス仕様の生産はありません。

2015年に、超弾性メタルブレードに人工ラバー(エラストマー)をコーティングし、しなやかな装着感を実現した「オイスターフレックス ブレスレット」をいち早く採用。2019年に新サイズとなる42mmモデル、2023年にチタン素材のモデルが発売されるなど、新しい素材や仕様のヨットマスターも登場しています。
また、ロレックスのスポーツモデルでは唯一といえる複数サイズの展開がある点も特徴です。過去には40mm、35mm 、29mmの3サイズを展開。現在は、素材によってサイズ展開は異なりますが、42mm、40mm、37mmの3サイズのヨットマスターが存在します。
ロレックス ヨットマスター42 Ref.226658の特徴
2022年にリリースされたヨットマスター「Ref.226658」。ヨットマスターで最も大きい42mmサイズで、ホワイトゴールド素材(Ref.226659, 2019年発表)に次ぐ2機種目のモデルです。イエローゴールド素材はヨットマスターでは約6年ぶりの登場となりました。

外装は、華やかなイエローゴールドと高級感あるブラックセラミックの組み合わせ。ベルトは、スポーティーなオイスターフレックス ブレスレットのみとなります。ダイアルはマットなブラックの1色です。

ベゼルインサートは、耐傷性や耐蝕性に優れ、紫外線の影響を受けにくい「セラクロム」と呼ばれるセラミック製。立体的なベゼルは、浮き出た数字や目盛り部分にポリッシュ仕上げ、背景部分にサンドブラスト仕上げが施され、他のスポーツモデルとは異なる高級感があります。
また、ヨットマスターの回転ベゼルは、サブマリーナ等で採用されている潜水時間を計測できる逆回転防止ベゼルでなく、セーリング時間の計測を容易にする両方向回転ベゼルを備えています。

ベルトは、ロレックス独自の「オイスターフレックス ブレスレット」。柔軟性のあるチタン・ニッケル合金製ブレードをしなやかなエラストマー(人工ラバー)で覆うことで、メタルブレスレットに匹敵する耐久性や信頼性を実現しています。
ブレスレットの内側には、フィット感を高めるための縦方向クッションシステムも採用し、通気性や装着感を向上。バックル部分には、約2.5mmずつ約15mmまでの延長が工具不要で行える「グライドロック エクステンション」を備えます。
ムーブメントは、70時間パワーリザーブを実現したムーブメント Cal.3235を搭載しています。
ロレックス ヨットマスター42 Ref.226658のスペック
- ケース素材:イエローゴールド
- ベゼル素材:セラミック/イエローゴールド
- ベルト素材:エラストマー(内部にチタン・ニッケル合金製ブレード)
- ケースサイズ:直径42mm
- ムーブメント:自動巻き( Cal.3235 )
- 防水性能:100m
- 夜光素材:クロマライト
- 風防素材:サファイアガラス
ロレックス ヨットマスター42 Ref.226658の製造年
2022年(ランダム番)~
ロレックス ヨットマスター42 Ref.226658のムーブメント
自動巻き-Cal.3235(ロレックス自社製ムーブメント)

パワーリザーブ:約70時間
クロノメーター: 〇
ハック機能:〇
駆動タイプ:自動巻き
振動数:28,800振動/時
ムーブメントは新世代ムーブメントと呼ばれるCal.3235を搭載。従来のパラクロム製ヘアスプリングや、パラフレックス・ショック・アブソーバーに加え、独自開発の「クロナジー・エスケープメント」により、よりエネルギー効率と耐磁性を高めています。70時間のロングパワーリザーブを備え、より信頼性を高めた仕様となっています。
また、スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)のクロノメーター認定を受けており、2015年にはロレックス独自の新規格「高精度クロノメーター」の導入により、クロノメーターよりも厳しい検査基準を設けています。
