本日ご案内するモデルは、カルティエの「タンクフランセーズ LM」コンビネーション（ステンレススチール×18金イエローゴールド）です。
カルティエ
「カルティエ」とは、宝石細工師「ルイ＝フランソワ・カルティエ」によって創立されたフランスの名門ジュエラーです。1847年に、パリのモントルゲイユ街にオープンしたアトリエが始まりとされていますね。
当時から王室貴族御用達だったカルティエは、1904年にはイギリス国王エドワード7世から「王の宝石商」と讃えられ、その名を世界中へ響き渡らせています。日本でも結婚指輪を始めカルティエ製品の需要は高く、幅広い年齢層でご愛用されていますね。
腕時計の登場は、3代目当主「ルイ・カルティエ」が、友人である飛行家「サントス・デュモン」の依頼を受けて1904年に製作されたモデル「サントス」となります。ジュエリーと比較して若干遅れた感じではありますが、腕時計需要の高まりを受けてその後も「パシャ」や「タンク」など魅力的なシリーズを次々と生み出し、ジュエリーのみならず腕時計に関しても大きな実績を残しています。
タンクフランセーズ
型番：W51005Q4
「タンクフランセーズ」は、1996年に誕生した大ヒットシリーズです。フランス軽戦車の轍から着想を得て設計された、カルティエの代表作である「タンク」をベースにして、より現代的にアレンジされました。
大きな特徴はブレスレットウォッチとして考案された、ケース一体型のブレスレットとなりますね。ケースからブレスレットへ繋ぎが自然になるようにケースのラグ先が斜めにカットされていたり、ケースの枠も僅かにカーブしているところなど、開発コンセプトに起因する斬新なデザインが既存の技術と上手く調和しています。
また、今までタンクをベースにした派生モデルは、文字盤やケースデザインは長方形のものが多かったのですが、タンクフランセーズは正方形となっているのも特徴の一つです。
フランス人の思想や哲学では、正方形デザインは「人間の作り得た完璧な形」であり知性を表現すると考えるものとして、形状一つにもしっかりと意味が込められています。ちなみに、パリの建造物や庭園なども一部は正方形をモチーフにしています。
発売当初からもの凄い人気でしたが、2022年までに全てのサイズの生産を終了します。2023年に新型が発表されましたが、モデルチェンジ前の旧型のデザインを好まれるという意見が今のところ多いようですね。
市場に流通し始めて28年程ということで、他シリーズと比較すると思いのほか若いタンクフランセーズですが、現在ではカルティエの顔として自他共に認められています。
ガラスはベゼルを使用しない埋め込み式となっていますので、フェイスがとてもスッキリとしています。
ブレスレットの留め具は、閉じてしまえば繫ぎ目が分かりにくいデザインとなっており、見えない部分にもカルティエらしいこだわりを感じます。
本日ご案内しているモデルの素材は、ステンレススチールと18金イエローゴールドとのコンビネーションですが、ゴールドの仕上げが鏡面ではなく艶消しとなっていますので、コンビネーションが気になるけどあまり華美なモデルは控えたいという方に是非お勧めしたい１本です。
※文字盤の7時インデックスのVに入っているカルティエのロゴもユニークですね。こちらは、シークレットサインと呼ばれているもので、全てのモデルに対応しているわけではございませんが、70年代～80年代にかけてコピー品が混ざり始めた為、その対策として始められたそうです。
その他のお勧めコンビ
型番：124273
スイスの人気時計メーカーロレックスの「エクスプローラー１」です。
2021年、エクスプローラ１シリーズ初のコンビネーションが登場しました。
タンクフランセーズのコンビネーションとは異なり、イエローゴールドパーツが鏡面仕上げとなっていますが、サイズは36ｍｍでデザインがシンプルな為、それほど華美な印象は受けません。
コンビネーションでスポーツモデルをお探しの方に大変お勧めです。
型番：424.20.37.20.02.001
スイスの老舗時計メーカーオメガの「デ・ビル」です。
デ・ビル『De ville』とは、フランス語で都会を意味しており、上品なドレスウォッチが揃うシリーズとなっています。
文字盤のバリエーションが豊富な上、コンビネーションで革ストラップモデルまで取り揃えられていますので、気に入ったコンビネーションが見つからないなという方は、一度ご検討頂ければと思います。ご自身にピッタリのモデルが見つかるかもしれません。
まとめ
今回ご案内したモデルは全体のごく一部ですので、機会がございましたら他のモデルをご案内させて頂きたいと思います。