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時計を守る防水性能(2015年2月16日)

2015-02-16 16:17

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ブログをご覧の皆様こんにちは。銀座エバンスアフターサービス部の竹内です。

エバンスアフターサービス部では日々メンテナンスを行っておりますが、防水検査についてどういった事をしているのか、わからない方もいるかと思います。今回は防水検査をお伝えしていきます。

時計の機能でほとんどの時計に今は防水機能は当たり前になっています。生活防水(2~3気圧程度)、生活強化防水(5~10気圧程度)、ダイバーズウォッチ等(100m以上)いろいろな時計がありますが、防水機能も長い間メンテナンスをしないとケースのサビや、パッキンの劣化等によりその性能もおちていきます。エバンスではオーバーホール時に外装を綺麗に研磨洗浄しパッキンをすべて交換して防水試験を行い、防水性能を確保しています。
防水試験といってもいろいろな試験機がありますが、よくあるのは空圧式の防水試験機です。

この試験機の特徴は、水に入れずに防水検査がすぐに出来る所です。風防の上にセンサーをあてて、コンプレッサーで加圧した空気を試験機に送り、風防のわずかなゆがみを測定して検知するものです。100M防水までの時計ならばこの試験機だけで問題はありません。

左側が圧力計で、現在10気圧かけています。右側は風防のゆがみを検知するメーターです。時計をセットして加圧すると、針が左に振れていきます。この時外気圧が高くなり、風防にわずかにゆがみがでます。防水不良のときは内部に空気が入り、風防のゆがみが徐々に戻っていきます。その場合、針が右側にゆっくりと戻っていき防水が効いていないことがわかります。

1~2分圧力をかけた状態で測定し、試験機がOKかNGかを判定してくれます。判定はランプで表示します。
防水NGの時は不良箇所を直して再度防水試験を行います。

次回は不良箇所を見つける為の試験機を紹介いたします。

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