新社会人の皆様へお勧めする実用時計 ~ ジャガールクルト マスターデイト トリプルカレンダー ~
2023-07-25 11:30
先日は、新しい環境にも慣れてきた新社会人の皆様へ、「日付」と「曜日」が表示される実用的な腕時計「デイデイト」のご案内をさせて頂きましたが、本日は日付や曜日だけではなく「月」まで表示される「トリプルカレンダー」のご案内です。
若干複雑な機能を搭載したモデルですが、今後の腕時計選びのご参考になれば幸いです。
ジャガールクルト
「ジャガー・ルクルト」とは、時計師アントワーヌ・ルクルトによって、1833年にスイスのル・サンティエで設立された老舗時計メーカーです。
アントワーヌ・ルクルトの名を知らしめたのは、1844年に発明された測定器「ミリオノメーター」ですね。1/1000㎜の測定を可能とし、これまでにない高精度の時計部品の作成に成功しました。
その後も、懐中時計用の超薄型ムーブメントや、気温差を利用して半永久的に動く置時計「アトモス」、反転ケースが特徴的な「レベルソ」など数々の傑作を生み出していきます。
なかでも1931年に発表された「レベルソ」はロングセラーとなり、現在ではジャガー・ルクルト社の代表作として、多くの時計ファンにご愛用されています。
ジャガー・ルクルト社は、2000年にリシュモングループの傘下となりますが、キャリバーの開発は続けており、名門マニュファクチュールとして、その高い技術力は健在です。
※レベルソ・・・伝統的なスポーツ『ポロ』の競技者から、「 競技中に風防が割れない腕時計を作成して欲しい 」という相談がきっかけとなって開発されたモデルです。
下画像左側の状態から、ケースを土台とは水平方向右側へスライドさせ、リューズ側を起こし反転させて、風防を保護する仕組みとなっています。
マスターデイト トリプルカレンダー
本日ご案内している「マスターデイト トリプルカレンダー」は、角型のレベルソシリーズとは対になる丸形のマスターシリーズの一員です。
マスターシリーズの始まりは1992年と、レベルソに比べれば歴史は短いのですが、レベルソ同様に超複雑機能トゥールビヨン搭載モデルまで揃う、ジャガー・ルクルト社の人気シリーズです。
大きな特徴は、文字盤上にバランス良く配置されたトリプルカレンダーですね。中央に並んだ2つの小窓に曜日と月が表示され、日付はポインターデイト表示となっています。
※ポインターデイト・・・日付用の針が文字盤上に配置された数字を指して日付を表示する仕組み
画像でのカレンダ―は、「4月12日の日曜日」となります。スムーズにカレンダーを確認出来るまで少々時間を要するかもしませんが、慣れてしまえばとても実用的な腕時計だと思います。トリプルカレンダーで、クラシカルな雰囲気のモデルをお探しの方にお勧めですね。
MASTER CONTROL 1000 HOURS
裏蓋の中央には、「MASTER CONTROL 1000 HOURS」の文字が見えます。
ジャガー・ルクルト社では、1000時間をかけて様々な検査を実施しますが、その厳しい検査にパスすると1000HOURSの称号が与えられます。
マスターシリーズ発表時は、マスターシリーズのみ実施していた1000時間テストも、現在は一部を除いた全てのモデルに実施されています。
その他のトリプルカレンダー
オメガ社のスピードマスタートリプルカレンダーです。
トリプルカレンダーの機能は一緒ですが、こちらのモデルは更にストップウォッチ機能を搭載します。
スポーティな雰囲気のモデルをお探しの方にピッタリです。
ブライトリング社のモンブリランダトラです。
トリプルカレンダーの機能は一緒ですが、ストップウォッチ機能と航空用回転計算尺を搭載します。
若干文字盤は見にくいですが、メカニカルな雰囲気がお好きな方にはお勧めです。
まとめ
最後になりましたが、本日ご案内させて頂いた一般的なトリプルカレンダーは、30日と31日の区別は出来ませんので、2月・4月・6月・9月・11月末は手動でカレンダーの早送りが必要となります。
しかし、腕時計の中には、早送りは毎年2月末だけで構わないという「年次カレンダー」や、閏年まで時計自身で判別して任意の年数カレンダーを合わせなくても構わないという「永久カレンダー」等の、超複雑な機能を搭載したモデルも存在します。
機会がございましたらこの辺も、ブログでご案内させて頂きたいと思います。
※その他のトリプルカレンダーはこちらからご覧くださいませ。