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今後どうなる?ウクライナ危機による時計市場への影響について

2022-03-14 11:30

オンラインショップ 担当の大貫です。

2月下旬からからウクライナを取り巻く状況が一変していますね。日本から遠く離れた地域ではあるものの、日常生活においても日に日にその影響が出始めていることと思います。少しでも犠牲者が出ない様、軍事行動の早期終息を祈るばかりです。

なお、弊社も出店しています楽天市場にて、「ウクライナ人道危機 緊急支援募金」(2022年3月14日現在)を行っています。楽天ユーザーでしたらポイントでの募金もできますので、ぜひご検討ください。

また善意につけこむ偽募金や、詐欺などが多発しているようです。十分お気を付けください。下記リンク先は楽天市場のトップページからでも進むことができます。

https://corp.rakuten.co.jp/donation/ukraine202202_ja/ukraine202202_ja.html
募金受付期間: 2022年02月28日 ~2022年04月27日

現状の時計業界について

コロナウイルスのパンデミックにより全世界規模で物流の遅延・停滞が発生し、また各メーカーも感染拡大の影響で工場のストップや人員調整などで生産量が減少。世界的に流通量が減ったことで、需要と供給のバランスが崩れ、一部人気ブランド・モデルは争奪戦の様相となりました。現在に至るまで、ロレックスのブティックには、商品がほとんど並んでいません。

人気時計の代名詞であるロレックスのステンレス製デイトナ(116500LN ホワイト)は、市場相場で一時700万円オーバー。ここ最近はピークを越え、やや落ち着いてきた印象です。

しかし、ここへ新たにウクライナ危機やロシアへの制裁包囲網などの要因が加わる形となりますので、今後の影響が気になるところ。既にロレックスや、オメガをはじめとするスウォッチグループもロシアへの製品出荷を停止し、また各ブランドも、ロシア国内の店舗閉鎖が進んでいるようです。

影響① エネルギー供給リスク

原油高騰による輸送費コストの上昇。今後はより深刻さが増していくのではないでしょうか。原油をはじめとするロシア産エネルギーの供給リスクが高まり、それによる燃料費の高騰が、経済界にも大きなインパクトとなっています。

弊社も扱う高級腕時計に関しては、ほぼ海外ブランド。新品の入荷が非常に厳しい状況が続いています。

供給ルートの変更、代替エネルギーへの切り替えなど、限りあるエネルギー源の需要が増し、物価が高騰するのは予想できます。

影響② 鉱物資源の高騰

ニュースでも話題になっていますが、ニッケルやパラジウムはロシア産のシェアが高く、各国の制裁により今後このような鉱物資源の供給が減っていくことが予想され、既に市場価格が高騰しているようです。

そのため、腕時計に使用される『ステンレス』『ゴールド』『プラチナ』などの素材は価格に影響が出てくるでしょう。特に希少金属であるパラジウムの高騰が目立つようで、パラジウムを含有するホワイトゴールド、プラチナ素材に関してはリテールプライスの見直しが予想されます。

もしくは当面メーカーやサプライヤーが保有する在庫分で賄うため、生産数を調整することも考えられます。いずれにせよ流通量の減少が考えれます。

またステンレス・スチールには欠かせない素材の一つが『ニッケル』。ステンレスのグレードによって含有量は異なりますが、ロレックスなどの一部ブランドが使用するスーパーステンレス(904L鋼)では、 ニッケル含有量は23~28% (他の高級時計使用の316L鋼では 12~15%) と高く、その分コスト増となります。

ステンレスは時計だけでなく、日用品まで幅広く使用されているため、供給よりも需要が高くなりそうです。

また、煌びやかな宝飾モデルにも影響があると思います。ダイヤモンドは南アフリカという印象がありますが、実はロシア産出のダイヤモンド世界シェアは25~30%前後と世界一。大きな影響がありそうです。

このようなモデルは目にする機会が少なくなるかも

影響③ 株価下落 & 経済低迷

ここ最近は、株価の動きが安定していませんね。

パンデミックや、紛争など長期的な影響が続く場合、株価の下落基調では金相場が上昇するため、こちらも素材価格の高騰となり、製品価格へ転嫁されることになります。

また、コロナ禍でも見られたように、一部の人気商品は「資産」として確保しておくような流れが進むものと思われますが、景気後退の局面ではセールや値引きなどが発生し、モデルによってはお買い得となる場合も考えられます。

影響④ インフレ懸念

上記のようにエネルギーの高騰からインフレ傾向が進み、各国の企業への負担が増大していくことになれば、エネルギーだけでなく、資材や人件費のコストも上がります。腕時計においても定価改定が相次ぎ、もしかすると数か月単位で変更となる可能性もあります。

紛争が続けば、これまでのような企業戦略から大きく方向転換されることになるでしょう。

影響⑤ ルーブル安

またルーブル安が進んでいる状況下で、ロシアの富裕層による高級時計の買い占めを行っているという情報もあります。価値の残る現物資産として時計やジュエリーなどを確保している様です。

またロシアだけでなく、為替の影響が大きい国々でも同様の動きがあるかもしれません。

まとめ

上記のような要因から、今後ますます流通量が減るとともに、素材価格の高騰となり、高級時計特に一部人気モデルはますます入手が難しく、中古品も含めて時計相場が大きく上昇する可能性があります。

一方、景気が減速しつつも物価が上昇するスタグフレーションの懸念もあります。

スタグフレーションとなれば、お金の価値が下がるため、預貯金では資産が減っていくことになります。対策として、株式や不動産、金などの現物物資の確保が重要となるため、現在資産の一つとして認知されてきた高級腕時計に関しては、更なる価格上昇が考えられます

影響をまとめてみましたが、いずれにせよ相場が上昇する要因が多いことがわかります。欲しい時計があれば、もしかすると今が購入のタイミングかもしれませんね。

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